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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-14灯台と主婦
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、見つからねえな。宝箱の中身も、たいしたもんじゃねえし。売りゃあ、多少は金になるだろうが」
「ちからの種にまもりの種は、役に立つよ。これは、ユウに食べてもらえばいいかな」
「だな。ちからの種なんか特に、オレらが食っても仕方ねえしな」
「魔力を回復する魔法の聖水も、ユウに持たせておけば、いざという時に安心だし」
「オレらは、そうそう魔力も切れねえが、嬢ちゃんはそうもいかねえからな」
「あっ!あれは!」
四階はひとつの広い部屋になっており、部屋の中心に、
厳
(
おごそ
)
かな雰囲気で宝箱が置かれていた。
「また、いかにもだな」
「ちょっと、わかりやす過ぎませんか?罠でしょうか」
「ここまで来て、見過ごすわけにもいきません。とにかく、開けてみましょう」
「はい!では、開けますよ!」
ホフマンが、警戒しながら宝箱を開ける。
魔物が擬態しているようなこともなく、中には聖なる光と力を放つ、種火が入っていた。
「これが、聖なる種火。きれいね」
「普通に、あったな。こんなわかりやすいとこに放っとくとか、どうかしてるぜ」
「きっと魔物は聖なる種火に触れられず、手出しができなかったんだろう。そうでなければ、こんな目立つ場所に放置しているわけがない」
「まあ、なんでもいいか。とにかく、持ってこうぜ」
「階段が、三つもある。どれが正解かな」
「適当に上がってみりゃいいだろ。間違ったって、死ぬってこたねえんだ。あっちの、地味に隠してあるのが正解じゃねえか」
マーニャが適当に選んで登った階段は偶然正解で、灯台の最上階、炎のある場所にたどり着く。
「化け物どもが、いやがるな。このまま、突っ込むか?」
「念のため、周りを探ってからにしよう。他に仲間がいて、囲まれたりしたら
厄介
(
やっかい
)
だ」
階層内を探り、他に魔物がいないことを確認し、さらに宝箱を見付ける。
宝箱の中には、
金
(
きん
)
の
髪飾
(
かみかざ
)
りが入っていた。
少女が、頭に手をやる。
「……やっぱり。買わないほうが、よかった、かな」
「この後のことを考えたら、きっと無駄にはなりませんから。大丈夫ですよ」
「……トルネコさん?」
「はい」
「……トルネコさん、は」
「その話は、無事に港町に帰ってからにしましょうか」
「……うん。そうね。魔物を、倒さなきゃ。」
改めて、灯台の炎の側で踊る魔物たちの様子を
窺
(
うかが
)
う。
「三体か。真ん中の、虎みてえな奴が、ボスか?」
「そうみたいだね。一番、強そうだ」
「両側の、弱いのから、倒せばいいのね」
「そうですね」
「弱えほうは、炎に強そうだな。メラとかギラは、
効
(
き
)
かねえか。弱えほうを倒すまではイオラでいくから、あんま近付くなよ」
「わかりまし
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