第5章 契約
第60話 秋風の吹く魔法学院にて
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彼らが戦場に立つのですから、多少の手助けを行うぐらいは、当然の事。
それに、固定化などの魔法に因る防御面での強化は為されていると思いますから、攻撃力の強化などが課題でしょうから。
「シノブくんは、この飛行機械の銃の弾を用意する事が出来るのですか?」
コルベール先生の問い掛けに首肯く事に因って肯定と為す俺。
そう。機関砲の弾も、そして機銃の弾の方も当然、大量生産品ですから、ハルファスの調達能力を使用すれば用意出来ない訳は有りません。
それに、
「ガソリンも大戦中の日本軍がどんなガソリンを使用していたのか判りませんが、ハイオク……。高オクタン価ガソリンも用意しましょうか」
多分、大戦中に無鉛ガソリンなどは存在しなかったと思いますから、非常に有害な物質を含むガソリンを、この零戦を飛ばす為に必要な量だけ錬金していたと思いますね、トリステインの土のメイジ達は。気化したガソリンすら危険な代物だったと思いますよ、有鉛ガソリンと言う代物は。
まして、戦時中の日本軍の戦闘機に、アメリカ軍仕様の燃料を入れて飛ばしたトコロ、日本軍公式のスペック以上の能力を発揮した、……と言う事が現実に有ったらしいので、この機体に残されていた燃料から作り出されるガソリンよりは、ハルファスに調達して貰う燃料から作り出して貰う方が、安全で、更にこの機体の持つ最大のポテンシャルを引き出す事も可能と成ると思います。
もっとも、それ以後に関しては、俺の知識は街の走り屋専門の違法改造を行う自動車修理工ではないので、なんとも言えないのですが。
可能性としてならば、シリンダー内の研磨を更に上昇させて、爆発するエネルギーをロスする事なくプロペラを駆動させる力に転換させたり、ニトロを使用したりする程度の事ですか。プラグもより精度の高い物に交換した方が良いかも知れないな。
それとも、航空機用のターボチャージャーを零戦に装備させるか……。
「シノブくんは、トリステインの義勇兵募集に応じなかったのですか?」
翼の下にサイドワインダーぐらいなら取り付け可能かも、などとクダラナイ事を考え始めていた俺に対して、コルベール先生がそう問い掛けて来る。
それに、よく考えてみると、流石にサイドワインダーなどは明らかにオーバーキルですか。今回のトリステインのアルビオンに対する侵攻が、伝説の系統虚無の担い手が自国に現れた事に対するトリステイン王家の過信から始まった物だった場合、其処に、サイドワインダー……。つまり、ミサイルのような物の存在を教えるのは問題が有り過ぎます。
人の欲望とは果てしない物ですから、悪戯に戦火を拡大させる可能性の有る武器を、この世界に持ち込むべきでは有りませんでした。
「私の役割はタバサの身を護る事で有って、
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