機動戦士ガンダムSEED
0187話
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かってはいたが……改めて見ると凄いな。
そう言えばシーリオンには当然TC-OSがインストールされている筈だが、その辺の流用もいずれされるのかもしれないな。
そんなM1アストレイの様子を、キラ、ムウ、エリカ、マユラ、ジュリが見ていた。他にも整備員や技術者と思われる人物も数多くいる。
「凄い……」
驚きの声を上げたのは、実際にM1アストレイに乗って動かしているアサギだ。以前の鈍くさい動きを知っているからこその感想だろう。
「新しい量子サブルーチンを構築してシナプス融合の代謝速度を40%向上させ、一般的なナチュラルの神経接合に適合するようイオンポンプの分子構造を書き換えました」
M1アストレイの動きを見るまでもなく、次々に設定を更新していくキラ。どこか元気がないように見えるのは、両親との面会の件で原作のようにフレイと喧嘩でもしたのか。
「よくそんな事をこの短時間で。凄いわね、本当」
感心したようなエリカの声にも、軽く眉を顰めて不快な様子を見せている。
「俺が乗っても、あれくらい動くって事?」
M1アストレイの動きを見ていたムウの言葉にエリカが頷く。
「ええ。そうですわ、少佐。お試しになります?」
上機嫌のエリカの横で軽く溜息を吐くキラ。一瞬、俺とムウの視線が交わるが、軽く頷く。恐らく自分に任せろと言っているんだろう。
「ムウは忙しそうだからな。俺が代わりに試させて貰って構わないか?」
「あら、アクセルさん。是非どうぞと言いたい所なんだけど……コーディネーター用に調整されたOSでも貴方の反応速度や処理速度に付いていけなかったんでしょう? そのマイナー版とも言えるこのOSだとちょっと……」
「何、別に戦闘に使おうというんじゃないんだ。無理な動きはさせないさ」
「そうですか? じゃあお願いします」
「あ、すいません。僕はちょっとストライクの方に行きますのでこの辺で失礼します」
「分かったわ。じゃあ、また後程」
司令部を出て行くキラと、それを追いかけていくムウ。そんな様子を見ながら、エリカがどこか悪戯っぽく笑う。
「お兄さん役も大変ですね?」
「まあな。その辺はムウに任せておくさ。それよりも試してみてもいいんだろ?」
「ええ、お願いします。データは多い方がこちらとしても助かります」
エリカからの許可を貰い、アサギと交代でM1アストレイへと乗り込んでOSを起動させる。まずは一歩。そして二歩。
「なるほど、確かにスムーズに動けるようになってるな」
徒歩から早歩き、そして走って機体の具合を確認する。5機のGのデータを使って造られたというだけあり、操作感覚はブリッツとそう変わらない。ただ、ブリッツに比べると量産型という事もあり色々と省略されている部
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