第8話
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りのみんなもきゃあきゃあ言ってた。
のほほんさん、清川さん、鷹月さん達は、乗りなれないISに戸惑っている感じで、飛んだ時なんか、あわあわしていた。
ぶんぶん手足を振って体勢を整えようとしているくまたんは物凄く可愛かったとだけ言っておこう。 見物人は何人か「はぁはぁ、くまたぁん」とかいって幸せそうに失神していた。 くまたんおそるべしと言ったところか。
そうやって、ISの訓練を積んで迎えたオルコットとの一戦。 正直に言うと俺は負けた。 まさかあんなところでエネルギー切れになるとは思わなかった。
ピットに戻り、千冬姉からお叱りを受ける。 箒も「不甲斐ないぞ」と怒っている。 すみません。 あれから毎日特訓に付き合って頂いたのに。
そうこうしている内にオルコットの準備が整ったのか、再度オルコットがアリーナに現れた。 それを確認すると、「じゃ、ちょっくら行ってきまっす♪」って軽い口調で風音が出て行ったのである。 ISも展開せずに。
「ふん、織斑。 よく見ておけ。 あれがISを本当に理解している者の戦い方だ」
千冬姉の一言。 そこには風音に対する信頼さえ伺えた。
そういえば千冬姉は教師っていう関係上、風音についてもよく知っているはずだ。 ちょっと聞いてみるか。
「織斑先生。 風音のこと知ってるんですか? それにあいつISを所持しているみたいなんです。 しかも複数」
「ふん、まぁ国家機密というわけではないから教えてもいいだろう。
あいつを知っているのかと、問われれば……知っているさ。 かなり古くからの付き合いだからな。
ISを所有している……当たり前だろ。 あいつはISを作った一人だからな」
……。
……。
……は?
「……いま、なんて?」
聞き間違いだろうか? 箒も山田先生でさえもポカンとした表情を浮かべている。
「ん? あいつはISを束と一緒に作った人物だぞ。 知らなかったのか? ついでにいえば【暮桜】を作った人物でもあるな」
「なにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「うるさいぞ馬鹿者」
スパァァァァァァン!!!!
グフッ……。
いやいやいやいや、静かにしろって方が無理だろ!! そんなすごいやつだったのか!! いや、天才じゃないか? とは確かに思っていたが……。
「おいおい、騒がしいなぁ一夏。 負けたからって叫んでちゃダメだろ」
詳しい話を聞こうと千冬姉に詰め寄ろうとした矢先、そんな言葉とともにあいつがやってきた……。
はぁ、懲りないやつだなぁ。
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