第8話
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るうちにも一夏の練習時間が減っちゃうよ』とのことで説き伏せられ、渋々ながらも練習に励んだ。
風音は終始楽しそうにビームライフルを俺に向かって打ってくるわ、空間に爆弾を仕掛けてくるわで、てんやわんやだった。 異常に丁度いい場所に設置型の爆弾『地雷君』とやらを設置してくるもんだから、避けたと思った先に地雷君があったり、突っ込もうと思ったところに地雷君があったりと、まるで近づくことができなかった。
あ、言ってなかったが、風音の身にまとうISは【くまたん一号】。 その名のとおり、くまのぬいぐるみのような外見である。 正直、見た目かわいいくまのぬいぐるみが高速で飛翔し、ビームライフルを撃ちまくる姿は、小さい子の教育に悪いんじゃないのか? とさえ思ったほどだ。
だが、あえて言おう。
可愛いは正義だと!!!!!! ドドンッ
背中に荒波の背景を背負ってしまったが仕方ない。 皆も気がついていると思うが、くまの着ぐるみではなくぬいぐるみなのだ。 つぶらな瞳がキュートなあのぬいぐるみなのだ!! のほほんさんなんて、展開した瞬間に飛びついてたぐらいだからな。 あの瞬間、のほほんさんは音速を超えていたと思う。
そのぬいぐるみっぽい外見の【くまたん一号】。 短い手足を懸命に振り回している姿が可愛すぎて可愛すぎて。 周りで一応ISの訓練をしていた面々もついつい訓練をやめて見に来る可愛さだ。
やってることは極悪以外の何者でもないけどな。
こちらの装備はヴァルキリーなのに手に持つ槍ぐらいしか武器がない。 一応、風音から、「第三世代っぽく作ってあるから、イメージインターフェイスによる武装が使えるはずだけど?」って言われてるけど、俺にイメージインターフェイスなんて近代的なものが使えるはずも無いだろう?
仕方なく手に持つ槍で近接戦闘を行うしかなかったというわけだ。
一通り訓練が終わった時に展開を解除した風音はさらに驚くことを言い出した。
「私とだけじゃあらゆる状況に対処できないかもしれないでしょ?」
ってことで、箒が次に【くまたん一号】を展開させた。 おい、箒、口では「私なんかが……」とか言ってたけど、展開する瞬間滅茶苦茶嬉しそうにしてただろ!!!
そうやって、今日一緒にアリーナに来ていた全員で、それぞれかわりばんこに【くまたん一号】を展開。 俺もちょっと着てみたいと思ったけど、くまたんが避けている姿は、いじめているようにしか見えないから却下だと言われた。 俺が避け役なの決定かよ!!!!
箒は当然のことながらベアーハンドというくまたんの手を剣状にした(ぶっちゃけ、くまたんの手を棒の先につけたようにしか見えない)武器で近接戦闘。 短い手足で、完全に箒の動きをトレースしてくるくまたんは凛々し可愛いって感じだった。 周
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