第8話
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カッ!!!!
強烈な光が瞬く。 目をあけていられず、瞼を閉じる俺。 周りからも、女子の悲鳴というか驚いた声が聞こえる。 え!? 本物なの!? といった声もちらほら聞こえたが……。 そんな声を聞きながら、俺はとてつもない全能感に襲われていた。
なんでもできそうな力が湧き上がる。 決してそんなことはないはずであるが、自分が神様にでもなったようである。 まさに【神代】。 前に一度だけ着たことのあるあのISとは、比べ物にならないほどのパワーを感じるのだった。
「綺麗……」
そう呟いたのは誰の言葉だったであろうか?
光が収まると同時に、周りの状況把握に努めた俺は、周囲で見守る女生徒たちが皆一様に呆けた表情でこちらを見ていることに気がついた。 しかし、皆ポカ〜ンと静止しているので一体どうなったのかがわからない。
なんとか箒たちを再起動させ、現状を説明してもらう。
のほほんさんなどが「おりむ〜すっごくきれぃ。 女神様みたいだね〜」なんて言っていたが、あながち嘘でもないようだ。 現在身につけているISのハイパーセンサーの能力なのか、自分の全身立体映像を目の前に表示して、唖然としてしまった。
そこにいたのは一柱の女神。 最初それが現状の俺であるとは自分でも信じられなかった。
ヴァルキリーと呼ばれる女神がいる。 戦場を駆け巡り、英雄の魂を集め、神界の戦力として確保していく。 しばし死神と間違われることもある女神である。
数々のイラストにより、その女神像が描かれてきたヴァルキリーだが、どうも今俺がなっているのは、ヴァルキリーがプロファイルする某人気ゲームの主人公の様だ。
俺は男であるから、当然あのヴァルキリーと同じとまでは言わないが、身につける鎧や兜、手に持つ武器等があのヴァルキリーそのままなのである。 あ、俺自身はあのゲームはやってない。 弾が面白いゲームがあるとか言って買ってたのを見ただけだ。 『最後は只のガッツゲーだったな』は未だに耳に残る名台詞だろう。
それにしてもすごい。 少し目線を下げればそこには女性体になった自分の体が見える。 いや、感覚的にはちゃんとついているのだ。 何がとは言わない。 むしろナニだが……。 おっと、余計なことを考えてしまった。 つまり、感覚的には俺は男のままなのである。 しかし、視覚的には下げた目線の先に盛り上がる双子山や、自分の頭部から流れるように生えている長い銀髪等が目に入ってしまう。 自分の動きに合わせて揺れるそれを眺めると、嫌でも女性になったのだと認識させられてしまうのだ。 いや、嫌というわけではないが……。 それに、すごいのが、髪の毛などにはちゃんと感触もある。 立体ホログラフ映像というわけではなさそうである。
自分の姿だとわかって
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