第一幕その五
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たよ」
「いえ、そんな」
戻ろうとするダニロを必死に止める。
「そんなことを仰られても」
「僕には関係のない話みたいだし」
「いえいえ、それがあるのですよ」
しかし男爵はこう言うのだった。
「これがですね」
「どうあるんだい。僕にはないよ」
「何と勿体ない」
「全く」
四国の男達はダニロの言葉を聞いて半ば憤慨して呟いている。
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