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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-13港町と商人
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って。ずいぶん、ユウさんにおまかせしてしまいました」
「最初だから。うまく、できてたと思う。慣れれば、もっと速くなる」
「はい!ありがとうございます!」
「嬢ちゃんは、魔力もだいぶ上がってるな。べホイミとか、ルーラに、あとは、ギラもか?習ってるかは知らねえが、魔力的には使えそうだな」
「ぜんぶ、習った。あとで、やってみる」
「成功したとしても、かなり魔力を消費することになります。とりあえずべホイミを試して、あとは余裕のあるときにしましょう。また突然、
洞窟
(
どうくつ
)
に行く用事ができないとも限りませんから」
「うん、わかった」
「
縁起
(
えんぎ
)
でもねえこと言うなよ」
「可能性の話だよ。用がなければ、それに越したことはない」
その後も、繰り返し襲ってくる魔物を
退
(
しりぞ
)
け、
道
(
どう
)
中
(
ちゅう
)
で少女がベホイミを使えることを確認し、町を目指して進む。
昼頃、港町コナンベリーに着いた。
「やっぱ、港町は
賑
(
にぎ
)
やかでいいぜ。お、酒場もあるな」
「まさか今から飲む気じゃないだろうな」
「
開
(
あ
)
いてるなら、そうしてもいいがな。さすがに、やってねえだろ」
「
開
(
あ
)
いててもやめてくれよ」
「宿を取るにも、早いですよね。食事を取ったら、そのまま馬車だけ預けて、町を回ってみましょうか?」
「それがいいですね。船のことも聞きたいし、他にも情報や、いい物があるかもしれません」
「船。港も、船も、はじめて。たのしみ」
「ユウさんもですか!ぼくもなんですよ!わくわくしますね!」
「うん」
「とりあえず、メシにしようぜ」
昼食を済ませ、町を回る。
町で見た商人の対応に、珍しくホフマンが
憤
(
いきどお
)
る。
「さっきの地図屋さん!商品が切れてるのに、気付かないなんて!商人失格ですよ!」
「そんなことも、あんだろ」
「いいえ!商人としては、押さえておかないといけないところがありますから!あれは、いただけません!人のフリ見てっていいますよね、ぼくも気を付けよう!」
商店街に入り、武器屋を
覗
(
のぞ
)
く。
「あんま、
代
(
か
)
わり
映
(
ば
)
えしねえな」
「これなら、今の装備と変わらないね」
「同じ大陸ですし、大きくは違わないのかもしれませんね。港町だから、他から
仕
(
し
)
入
(
い
)
れた珍しい物があるかもと思ってましたけど。」
「では、次に行きましょうか」
「この分だと、あんま期待できねえが。ま、見るだけはな」
防具屋を覗く。
少女が、飾ってあった頭防具に息を飲み、目を奪われる。
「……きれい。」
「まるで、
装飾品
(
そうしょくひん
)
ですね!これも、防具なんですか?」
ホフマンが
尋
(
たず
)
ね、
店主
(
てんしゅ
)
が答える。
「お客さん、お目が高い!こ
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