機動戦士ガンダムSEED
0186話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
、それこそ絶対にないものなのさ」
原作知識……いや、以前コーネリアに説明したように歴史の流れを大体知っているという風に説明するつもりだが、それはまだ早い。
「だが、そうだな。俺の言った通りに事態が動いて、このオーブに再度アークエンジェルが来たその時……俺の事を教える事が出来るだろう」
「……よかろう。正直、まだ半信半疑……いや、3信7疑くらいだが、このシーリオンという機体が現存する以上は全くの出鱈目という訳でもあるまい。そのような時が来て欲しいような、欲しくないような複雑な気持ちだが、その時を待つとしよう」
ふぅ、何とか今回の交渉は無事成功だな。後は、俺の持つ情報を得る為に非合法な手段を取るかどうか……この様子を見る限りウズミに関しては大丈夫そうだが、下の暴走があっても困る。
「このシーリオンという機体、有効に使わせて貰おう。まさしく我がオーブにとっては宝の山だからな。それで、この機体は君から譲渡されたと公表しない方がいいのかね?」
「そうだな。今、この時点で俺の名前が広がるのは避けたい。機体の入手経路についてはそちらで適当に設定してくれて構わない。それと……ウズミ代表は大丈夫そうだが、下の暴走には気をつけてくれ。幾ら俺が平和主義だといえども、降り掛かる火の粉は払うしかないからな。……こんな風に」
ウズミの目の前で、コンテナの壁へと右手を添える。そのまま手を握りしめていき……コンテナの壁には俺の右手によって毟られたような傷がついていた。そのままウズミの目の前まで手を持っていき、握っていた手を開く。すると、毟り取られたコンテナの欠片が床へと落ちていく。
それを驚愕の表情で見ているウズミへと笑い掛ける。
「オーブの獅子としての、賢明な判断を期待する。……では、今日の交渉はこれで終わりにしようか。有意義な話し合いだった」
その場にウズミを一人残してMSコンテナから出て行く。チラリと近くにある時計を見ると、既に日付が変わっていた。……マリューに怒られないといいんだがな。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ