暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0186話
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スについてはある程度の情報を入手しているのだろう。そう聞いてくるウズミの様子は、ポーズではなく真剣にこちらの事を心配しているように思えた。

「心配は無用だ。アークエンジェルの艦長であるマリュー・ラミアスは確かに情の人だが、その能力は高い。いざとなったらアラスカを脱出するだろうさ。さて、ここまで言えば俺が何を言いたいのか分かって貰えるな?」
「アークエンジェルを受け入れろ、と言う事か」
「ああ。恐らくその時には共にアラスカを脱出してくる艦も多いだろうが、それら共々受け入れて貰えると助かる」

 原作ではアラスカから脱出する事が出来たのはアークエンジェルだけだったが、連合軍とオーブ軍がぶつかる以上、戦力は多い方がいい。俺としてはあの戦場からなるべく多くの戦力を生き残らせて、オーブの戦力としたい所だ。

「しかしそれでは、オーブが連合軍に睨まれてしまうが?」

 本気で言っているのか、あるいはブラフで言っているのか……恐らく後者だろう。
 それにウズミからすれば、シーリオンという物的証拠はあれども俺の情報に全面的に信頼を置く訳にもいかない。それは俺を信頼出来る出来ないの問題ではなく、為政者としては当然の判断だろう。
 だが、残念だったな。ここで切り札を使わせて貰おう。

「本気で言っているのか?」
「もちろん本気だとも。オーブには連合軍と真っ向から戦える力はないのだ。ならわざわざ火種を抱え込む必要もないだろう?」
「キラ・ヤマト、ユーレン・ヒビキ、ヴィア・ヒビキ」

 突然並べられた名前に最初は不審気にこちらを見ていたが、すぐにその名前が何を意味しているのか悟ったのだろう。こちらを厳しい目で睨みつける。
 そして俺は最後のピースを口に出す。

「そして……カガリ・ユラ・アスハ」
「……」
「さて、もう一度聞こう。本当にアークエンジェルを受け入れる事は出来ないか?」
「……よかろう。もし本当に君の言っているように事態が進んだとしたら、アークエンジェルとその他の艦も纏めて引き受けよう」
「さすがオーブの獅子。見事な度量だ」

 俺の茶化すようなその言葉に一瞬眉を顰めるが、改めてシーリオンへと視線を向け、再びこちらへと視線を向ける。

「先程も聞いたが、改めて聞かせて貰いたい。……君は、一体何者だ? このシーリオンという機体の事はまだいい。……いや、良くはないが私の知らない組織が作ったのだと無理にでも納得しよう。ザフトのアラスカ攻撃においても、傭兵独自のネットワークがあるというのならそれも信じよう。しかし、カガリとキラ君の事に関しては知ってる者は殆どいない筈だ。何故その情報を持っている? まさか、それもまた傭兵のネットワークで得た情報だとは言わないだろうな?」
「さて……世の中には絶対に漏れない秘密というのは
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