機動戦士ガンダムSEED
0186話
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って無力化されない核融合ジェネレーターという動力炉を使った機動兵器をこうしてポンと渡してくるのだから、ザフトとも考えられない」
オーブの獅子の瞳は、俺の心の底までを覗き込むかのようにこちらを見ていた。
だが、俺としてもシャドウミラーという存在を背負っているのだ。この程度で負けてやる程に弱くはない。
「俺の所属云々は今はどうでもいいだろう? 今問題なのはこの機体だ。ロック等は掛けていないから誰でも動かす事が可能になっている。この機体を解析すれば水中用MSの開発期間はかなり短縮すると思うが?」
ロックは掛かっていないが、いざという時の為に技術班謹製の外部から作動する自爆装置が仕掛けてある。しかしオーブ政府が妙な真似をしないのなら使用するつもりはないので教える必要もないだろう。
「……確かに、君の話が真実ならこの機体は宝の山と言ってもいい。この機体の存在価値はそれこそアークエンジェルや5機のGよりも格段に上だ。……だが、本当に私達にこの機体を譲渡しても構わないのかね? この機体の技術を解析する事により、私達は核融合ジェネレーターやテスラ・ドライブといったオーバーテクノロジーを手に入れる事になるが」
ここで何も望まないでシーリオンを渡すと、かえって疑われるか? ならそうだな……
「もちろん、俺としても無料で渡す訳ではない。先程ブリーフィングルームで話したアラスカでの戦いには、恐らくアークエンジェルも参加する事になるだろう」
「……何?」
「良く考えてくれ。アークエンジェルの正規のMSパイロットは誰だ?」
正規、という単語を強調する。傭兵の俺はあくまでも外様のMSパイロットだ。軍の上層部が評価するとしたら俺ではなく正規のパイロット……つまり、コーディネーターのキラになるだろう。
「キラ・ヤマト君だろう。それがどうした?」
「本当に分からないのか? あるいは分かってない振りか? まあ、いいが……知っての通り今の連合上層部はとある思想集団に牛耳られている。青き清浄なる世界の為に、ってな」
「ブルーコスモスか」
「そう。あの異常者集団だ。その思想に染まった連合の上層部が、果たしてコーディネーターのキラを主戦力にして戦い抜いてきたアークエンジェルを認めると思うか? 俺はそうは思わないな。コーディネーターがストライクのパイロットをやっていた事を知っているアークエンジェルのクルーごと、アラスカと共にサイクロプスで一緒に消し飛ばす方法を取ると思っている。……連合にとって有益と判断される数名の人員は転属という形で引き抜くかもしれないがな」
原作通りに進むのなら、ナタルにムウ、フレイの3人か。
「……君は、それでいいのか? 君とてアークエンジェルに雇われている傭兵なのだろう?」
既にブルーコスモ
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