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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
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「ウグッ!?」
さらに右手で胸ぐらをつかみあげるが、ザフィーラが先に顔面に左拳をブチ込む。
「舐めるなァッ!」
「ぐはァッ!?」
今度は竜二が吹っ飛ばされた。見事にきりもみ回転しながら地面に叩きつけられる。
「あら、ザフィーラさんの一本ですね」
「流石やでぇ……せやけどまだ終わらん!」
倒れていながら乾いた笑いを漏らす竜二。すぐに上がり、再び挑むのであった。
彼はまた別の日に、アスカとユニゾンした状態でシグナムと切り結んでいたりする。ここまで竜二が強さにこだわるようになったのは、先日彼女と戦った時に負けたというのが大きいだろう。
実は、竜二が自身の魔力をアスカを通して使用できるように、アスカが彼のリンカーコアを開いていた。その時に彼女が測定した魔力は、最大でランクSオーバーだが、まぁ当然といえば当然の話、現状そこまで扱いきれてはいない。
今のままでの自分では、いざという時にはやてを守れない。また、守護騎士たちがどんな時でもはやてを守れるのかというと、そんなことはない。彼が衝動のように力を求めるのはそれが一番の理由だったりする。とんだシスコンだ、と言われても無理はないだろう。
「では、今日もよろしく頼む」
「こちらこそ」
日本刀と西洋剣。最近の竜二は我流剣術でもそれなりの形にはなっているとシグナムは言う。それでも古代ベルカの騎士には敵わないのだが。
「行くぞ!」
「っしゃおらァ!」
剣を右足の足元に向けて突っ込む竜二。間合いを詰めると振り上げるが、振り下ろすシグナムには重力も関係して押し切られる。
しかし、そんなことなど竜二は百も承知である。すぐに切り返すのではなく、右に流してバランスを崩させ、みぞおちに蹴り込んだ。だが、シグナムも食らってはいてもバックステップで威力を殺す。
「やるな……戦闘訓練を初めてから数日とは思えないほどの成長だ」
「どうも……ッ!」
そして間合いを取り、にらみ合う体勢となった。
訓練を始めた時の竜二は、アスカにこう語っていた。
「自分は弱いってことを認めることから始めたわ。だから頭下げて頼むし、受けてもらった以上は岩にかじりついてでも食らいついていく。そんくらいの覚悟なくして、闇の書を叩き直すとか言えん」
それを聞いたアスカも、自身の魔力をできるだけ使えるよう、シャマルやザフィーラに訓練を見てもらっていた。また、マルチタスクの訓練も行っている。
ちなみにマルチタスクとは、魔法術式の並列処理技能のことである。この能力が高い魔導士は複数の魔法術式を展開できるという性質上、戦闘を主とする魔導士には必須のスキルと言えるだろう。
現在の竜二は、これまで培ってきた自分の戦い方に対する
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