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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
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ィーラは先ほどと同じ、守りの構えになった。その時、竜二は前傾姿勢になると、ザフィーラの懐に飛び込んだ。しかし、ザフィーラもすぐに対応すべく腰を落として姿勢を下げる。
「その動きはさっきも見たぞ!」
「さっきと同じなわけあらへんやろ!」
迎撃せんとザフィーラが動く瞬間、踏み込んだ左足を軸に多少無理やりなサイドステップ。
「何っ!?」
「そらっ!」
そのまま右足を軸に切り返すと、すぐに軸足を左足に戻してザフィーラに向けて肩から突っ込み、タックルをしかけた。
「ラァッ!」
「むうっ!?」
勢いと体重に任せてザフィーラにぶつかるが、歴戦の勇士がその程度で倒れるわけがない。しっかりと踏みこたえた。
だが、竜二もそれで終わったわけではなかった。そのまま接近してザフィーラの胸元を掴むと、強引に背負い投げに持ち込む。
「落ちろオラァ!」
「何だとッ!?」
ザフィーラもこれにはその場で受身を取るしかなく、一瞬動けない時間を作ってしまう。さらにそこから竜二は左手で胸ぐらを掴んで無理やり引きずり起こすと、全力で右拳を顔面に叩き込んだ。
これにはザフィーラも耐え切れず、地面に倒された。
「一本、ですね」
「手加減してもらって、やけどな」
「いや、それでもこれだけやるとはな……」
立ち上がったザフィーラだが、素直に驚いていたようだった。
「いや、ガキ臭いマネしてもうたわ。一本取るだけならさっき投げたので十分のはずやのに、追撃入れてもうた」
「実際の戦闘なら、敵を完全に無力化することが重要だ。あの程度じゃむしろ足らんぞ」
「まぁせやろなぁ。俺もこれがケンカならあの程度じゃ止めん」
そう言って笑い合う三人。
「さて、そろそろこちらから仕掛けて行くぞ?」
「攻めは性に合わんのでは?」
「守るために攻めることもあるのだ」
ザフィーラが構える。先ほどと同じような守るための構えではなく、腰を落として体を沈め、重心を下げて動きやすくするためのもの。竜二も対応するために守るための構えをとる。
「……行くぞ!」
「おう!」
すると、ザフィーラが一瞬で間合いを詰め、右ストレートを放つ。竜二はそれをサイドステップでかわしてすぐに反転し、後ろをとる。
「もらった!」
「ふん!」
後ろから両手を組み、後頭部を狙って振り下ろす。しかしザフィーラも、空振りの後すぐに左足を軸にして反転し、その掌に合わせて左拳を放つ。
「ぐっ!?」
迎撃され、手を弾かれる竜二が一瞬バランスを崩した。ザフィーラはさらに追撃するべく一気に間合いを詰める。
しかし、竜二もそのままでは終わらない。すぐに体勢を整えてわき腹に右足を蹴り込んだ。
「オラァッ!」
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