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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
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よう……」
寝起きの眼をこすりながらリビングにやってきたのはヴィータ。うさぎのぬいぐるみを片手に、あくびをしながら洗面所に向かう。
「おはようヴィータ。顔洗いや?」
「うん……」
そして、階段をドタドタと降りてくる音がする。
「ごめんなさいはやてちゃん!寝坊しちゃって……」
「ええってシャマル」
慌ててエプロンを着けるシャマルに苦笑するはやて。
「あれ、シグナムここで寝てたのか?」
「そうみたいやね〜。ま、もうちょい寝かしたろ」
そして、リビングのソファーで未だ眠るシグナム。彼女の足元には狼状態のザフィーラがいた。
「んで、そこではやての横にいる奴は誰なんだよ?」
「確かに……何か奇妙な魔力を感じるわね。あなたは誰なんですか?」
「ん?ああ、兄ちゃんが今シャワー浴びてるから、上がったら説明してくれるらしいけど……」
「いえ、その前に簡単に自己紹介はしておきます」
そう言ってアスカは、騎士達に向かって会釈をすると、はやてに語ったことと同じことを語った。
「星天の書、ねぇ……」
「そんなものがあったなんて、私たちは知らなかった……」
「ええ、それはそうでしょう。星天の書は、今の我が主と契約するまで、一度しか起動しなかったのですから。それもあくまで、起動するかどうかの確認でしかありませんでしたし、実際に私の力が使われたことはここまで一度もありません」
「だが、その力は本物だ」
そこに割り込んできたのは、いつの間にか目覚めていたシグナムだった。
「シグナム?」
「昨夜、私を連れて兄上殿は海岸に出た。そこで戦った時の記憶から言わせてもらうと、潜在的な魔力だけなら私たちの中では誰より上だろう」
「戦った……?どういうこと?」
シャマルの質問を流すかのようにアスカが続けた。
「ええ、間違いないでしょう。私を造った魔導師が想定した最大ランクは、管理局によるとSSS+クラスということですから」
これには一同絶句した。
はやてだけは飲み込めていないようだったが。
「SSS+だと……正気か?そんなものを扱い切れる魔導師がいると?」
シグナムが口を開くが、驚きからは脱しきれていないようだった。アスカも呆れ気味に返す。
「誰かいるだろうと思ったんでしょうが……現実にはいなかったようですね。事実管理局にも封印指定とされていますし」
「竜二殿でも不可能だろう……どう考えても普通の人間が扱える代物などではない」
ザフィーラも続く。
「せや。俺も結局、アスカの力を使いきれてはおれへん」
そこにシャワーを浴びて上下黒のスウェットに着替えた竜二が現れる。
「兄ちゃん、あのー……私全然ついていけてへんねやけど…
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