第11話
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宇宙なのか?
そうだ、アレはレイナーレの小宇宙だ。レイナーレがオレを支えてくれている。泣きながらも、オレを信じて待っていてくれている。こんな、こんな所で燻ってる場合じゃない!!
「燃えろ!!オレの小宇宙!!!!」
全力で小宇宙を燃やす。だけど足りない。オレの小宇宙じゃあ闇を払いきれない。だけど、諦められるか!!レイナーレの元にオレは帰るんだ!!
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
燃えろ!!燃え上がれ!!限界を超えろ!!
オレは双葉程強くはない。地上の平和と愛を守るためにと言われても、そんな覚悟も無いし、理解も出来ない。だけど、傍で泣いている愛する人を守れる位の力位手に入れてみせる。
「レイナーレ!!!!」
その瞬間、自分の中の小宇宙が大きく膨れ上がるのを感じる。そして、多くの小宇宙を感じれる様になる。
これが双葉が見ている世界なのか?この宇宙の全ては小宇宙というのはこのことだったのか。
そして、身体の感覚は戻っていないが、小宇宙がオレに全てを教えてくれる。目を開き、レイナーレの方に顔を向ける。
「レイナーレ」
「イッセー!!気がついたの」
本気で心配をかけていたのだろう。目は充血して、酷い隈まで出来ている。髪の毛はボサボサだし、肌も若干荒れている気がする。
「心配、かけたな」
「馬鹿、本当に心配したんだから」
寝かされているベッドから身体を起こしてレイナーレを抱きしめる。レイナーレは顔をオレの胸に沈めて泣き始める。そこで気付いたが、魔力が殆ど感じられない。まさか聖女の微笑をずっと使っていたのか?
「大分無理をさせたみたいだな」
双葉の野郎、覚えてやがれ。歳をとって弱くなった頃にお礼参りをしてやる。
「もう大丈夫だ。ずっと傍に居てくれたんだよな、ありがとう。レイナーレ」
「当たり前でしょ。私の居場所は貴方の隣なんだから」
顔を赤くしながらそう言われ、自分が愛されている事を自覚する。嬉しくなってキスをしようとした所で朱乃さんが部屋に入ってきたが気付かなかったフリをしてレイナーレにキスをする。朱乃さんも空気を読んでくれて何も言わずに部屋から離れてくれた。
オレが目覚めた事にオカ研の皆は喜んでくれ、心配をかけた罰として一発ずつ殴られた。それがもの凄く嬉しかった。外に出て風が運んでくる香りや鳥や虫の声に感動する。空を見上げ、その大きさに驚きを覚える。そして、遥か西の方角から感じる強大で温かく見守ってくれている小宇宙に感謝し、涙を流す。一週間前と今では世界が全て変わっている様に感じる。悟りを開くとはこう言う事なのかも知れないと思ってしまうのも仕方ない事だと思う。これが世界の本当の姿なのならそれを守りたいとはっきりと
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