第10話
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だ。解毒剤はレイナーレに渡しておく。だが、イッセーが望まない限り絶対に飲ますな。それだけだ」
用意しておいた薬の入った小ビンをイッセーとレイナーレに渡す。
「飲むだけで良いんだな」
「飲んで耐えれば良いだけだ。瞑想しておくのが一番良いがな」
「分かった。朝早くからすまなかった」
「そうそう、双葉には言い忘れてたけど学校の方は気にしなくても良いから。ちゃんと公欠になるように手配しておいたから。それじゃあね」
部長はそう言って何処かに転移していった。
さて、とっととイッセーの鋼鉄聖衣を完成させなくてはな。今回の修行でイッセーは黄金クラスにまで至れるのか、それとも挫折するのか、それとも一足飛びに駆け上がるのか。どうなるか楽しみにしていよう。
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今回の修行の場は部長の家が管理している別荘の一つで行なわれる事になった。皆は双葉の指示通りの修行をするようなのでオレも双葉に渡された薬を飲んで瞑想をする事にした。
「飲むだけで黄金クラスになれるか。やっぱり激痛が走ったりするんだろうか?」
「悩んでてもしょうがないでしょう。解毒剤も貰ってるんだし、試すしか無いでしょう」
傍にはレイナーレが居る。解毒剤を持たされている以上、危険があるかも知れないし、レイナーレの修行はどんな場所でも出来るからな。何かあった時の為に傍に居てもらっている。
「それじゃあオレがギブアップって言うまで絶対に解毒剤は飲ませないでくれよ」
「喋れない位に死にそうだったら飲ませるわよ。私はリアスよりもイッセーの方が大事だから。あんな男の婚約者だなんて同情はするけど、天秤で比べるまでもないわ」
「オレだってそうだ。だけど、出来る限りの事はする。これからもレイナーレと暮らしていく為に。だから力が要る」
今は、双葉がオレを守ってくれている。だけど双葉は悪魔になる気は無い。いずれは寿命で死んでしまう。聖闘士と言っても人間だ。悪魔に転生してから分かるようになったけど、人間はあまりにも脆い。そう長くないうちに双葉は戦えなくなる可能性がある。ドライグが言うには赤龍帝の篭手の過去の持ち主は常に闘争の中に身を投じる事になっている。その闘争にレイナーレも巻き込まれる。レイナーレを守る為には力が要る。双葉の様な何者にも屈しない力が。
オレは一気に薬を飲む。
「……不味い」
何とも言いがたい味に顔をしかめるけど、特に身体に異常は見られない。
あとは瞑想をしていろって言っていたから、とりあえず瞑想を行なう。自然体の状態で小宇宙を高めて維持する。これも特に異常が無い。あの薬は一体なんだったんだ?それに準備だとか言っていたのもなんだったんだ?
その薬の
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