第四章 空白期編
第八十六話 『無限書庫開拓記』
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それで送られてくるデータの数々。
ユーノはその一覧を見て思わず、
「まだ半分以上あるじゃないか!?」
と、クロノに叫んだ。
『今日は各部署から無理いってその面子を集めさせたんだからそれくらいはできれば進んでくれるとありがたい』
シホ達もユーノに送られてきた一覧を見て、
「…これって私達がいなかったら今日一日でなんてさすがに無理がある内容だわね」
「しかし燃えてきます!」
「うむ! まだ見ぬお宝があると思えば苦ではないぞ!」
管理局周辺ではシホの双子の使い魔姉妹で通しているセイバーコンビはなんとも頼りがいがある。
「ま、ここまで来たらなにがあるか確かめたいという気持ちではあるな」
「そうだな。遠野の地下迷宮に比べれば怖くもなんともない。なにせロボットとかが襲ってこないからな…」
志貴は過去をまた思い出しているのか渋い表情になっていた。
しかし志貴は気づいていない。
その発言がフラグであることを…。
◆◇―――――――――◇◆
午後になり無限書庫迷宮探索が再開されたが志貴の言っていた事が現実になった。
そう、人型をした人形が何体も現れて襲い掛かってきたのだ。
「おい志貴! あれは予言ではなかろうな!?」
「まさか本当に起こるとは…恐ろしいな」
そう言いながらも各自でそれぞれ人形を破壊していく。
…していくのだが目からビームを放ってきたり、毒霧を吐いてきたり、ロケットパンチを放ってきたり、胸から熱線を放ってきたりと結構攻撃方法も本格的になってきたので全員は手を抜く事をやめた。
そして気づけば辺りには人形の残骸があちらこちらに転がっているという始末である。
「…本当に魔窟じみてきたわね。こんなことで今日のノルマは達成できるのかしら…?」
「壊しても壊しても後から後から湧いてきますね、お姉様…」
さすがの面々も精神的に疲労を感じ始めていた。
「ユーノ…。マップはこっちで合っているわけ…?」
「うん…、合ってるよ。その証拠としてトラップが凶悪化してきているから…」
それで全員はまた気を引き締め直して再度前進していくのだった。
そして時間的に日が暮れ始める頃になってようやく、
「…も、目標の地点までの道を、走破した、みたいだね…トラップも全部破壊したから、もうなにも怖くない…」
死亡フラグ的な発言を最後に言いながらも一同の中でおそらく一番体力がないであろうユーノが地面に片膝をついて深いため息をついていた。
ユーノの前方ではシホ達も、
「奏者よ、余はもう帰ったら絶対に湯浴みがしたいぞ…」
「その意見には同感ですね…。もうクタクタですね」
「服や尻尾がホコリまみれですよ〜」
「さすが無限書庫と呼ばれるだけあるな…」
「あ
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