第四章 空白期編
第八十六話 『無限書庫開拓記』
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…ある時ユーノは無限書庫を開拓するために部隊を組んで無限書庫の奥へ奥へと進んでいるときだった。
「ユーノ司書! 道が見えなくなりました!」
「俺の相方が遭難しました!」
「罠にかかって死にかけました!」
「なにかでかい像が動きだしました!」
「道が迷路のようになっていて奥に進めません!」
「幽霊が出ました! なにか白いものがいくつも浮いています!」
司書探索部隊の面々から次々とあがる悲鳴の声にユーノは、
「(これは僕だけじゃ対処は不可能だ! 未知の力が働きすぎている!)」
ユーノも場の混乱に着いていけず一緒になって悲鳴をあげていたりした。
「もう、一回全員撤退! 傷もなく無事な人は怪我をしている人を連れてなんとか運んでください!」
それで泣く泣くユーノと司書達探索部隊は無限書庫の探索を一度中止して撤退したのだった。
入り口まで戻ってきて状況を再度確認してみれば全員が全員あまりの無限書庫の迷宮ぶりに疲労感をあらわにしていた。
「…ユーノ司書。どうしましょうか? これ以上はさすがに私達では探索は困難です」
「被害がすごいですから誰か頼りになる人の申請をお願いします」
「そうですね…。くそぅ、スクライアのみんなにもそう何度も迷惑をかけるわけにはいかないし…。
クロノにもこの苦労を少しでも味合わせたい…」
「…こういった迷路にも耐性があって幽霊といった心霊系にも強くて司書能力も高くて戦闘も自由自在にこなせる…そんな人がいれば心強いんですけど…そんな都合のいい人なんていませんよねぇ…」
司書の一人がそう言ってため息をつくがユーノはそんな心強い人物に何人か心当たりがあった。
「…いや、かなりいる」
『えっ…?』
司書全員がいっせいにユーノを見る。
そんな人がいるのかと…。
「相談してみよう。彼女達ならきっと力になってくれる!」
………………
……………
…………
「…とまぁそんな経緯があって私とフィア、アルトリア、ネロ、士郎、キャスター、志貴が呼ばれたわけね?」
無限書庫にはシホ、フィアット、アルトリア、ネロ、士郎、キャスター、志貴がユーノに呼ばれてやってきていた。
「そうなんだ…。特にシホとフィアットは武装隊の研修もあるだろうけど手伝ってほしいんだ」
「兄さん、そんなに無限書庫は魔窟なの…?」
「あぁ。僕達だけじゃとても先に進めない。だから力を貸してほしいんだ」
「でもなんで俺まで呼ばれたんだ…?」
「志貴に関しては私が提案した。慣れているだろう…? 地下迷宮で…」
士郎の言葉に志貴はトラウマを刺激されたのか頭を抱えて、
「…ごめん琥珀さん、それだけは、それだけは…ッ!」
どうやら過去のトラ
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