14話
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てみよう。
ランディは両手で抱えるほどの大量のパンが入った袋を手にビルに戻ってきた。
袋をテーブルに置くと部屋の隅で機械を弄っているティオに話しかけた。
「何やってんだ、ティオすけ?」
「機材のチェックです。今後の活動に必要ですから」
一瞬ムッとしたがすぐに流して説明するティオの話を聞いているとロイドが降りてきた。
「いったいいくつ買ったんだ?」
テーブルに散乱する大量のパンを見てロイドが呆れている。
「近くにあったパン屋が閉店時間ギリギリでな。それで全部半額だったんで、お前らが何が好きかも知らなかったし、買えるだけ買ってみました!」
明るく言ってみたが、ロイドは苦笑するばかりですぐに何かやってるティオに話しかけた。同じ質問にティオは溜め息をついて同じ説明をしていた。
「な、何で溜め息?」
「いえ、ふう」
それを見て俺は苦笑しつつ取りやすいように皿に出していると、エリィがようやく降りてきた。
「サラダのあるかしら。ミルクも頂くわ」
エリィがパンを選び出すとティオも良いのが取られると作業を打ち切ってそのまま全員好きなのを取ると遅い夕食を取ることになった。
お互いに2、3個食べたところでロイドは話を切り出した。
「その、みんなはどう思う?配属の話。聞く限りじゃ相当とんでもないと思うのだけど」
ロイドはかなり真剣な表情だった。悩んでいるから聞いておきたかったというところだろう。
ロイドの重い空気を感じたのか皆一様に黙ったままだ。ここは俺が最初に意見を表面するかな。
「俺は受けるぜ。仕事の内容はともかくデスクワークが少なくて済みそうだし、職場に住むってのも楽で良い。前の仕事場と違って歓楽街行き放題だ」
「そ、そうか。その、どういう経緯でここに来ることになったのか聞いても、前の職場は警備隊だっけ?」
「そうそう。帝国方面のベルガード門に詰めてたんだ。しかし直球だな。それ聞いちゃうか、しゃあねえな。ついに聞かれちゃったからな」
冗談めかして軽く話していたが内心ではあんまり聞かれたくない。意地張って司令と、上司と喧嘩したってのは結構重いよな。
「いや、言いたくなければ」
「いやいや、お前、ここまで来たんだから言わしてくれよ」
持って回った言い回しに言いたくないと思われたようで、しょうがねえ、即興で俺のキャラに合わせた話にしておくか。
「実は女絡みだ」
「女絡み!?」
おっ、お嬢さん方が食いついてきた。こりゃ話を盛って盛り上げた方が良いかな。
「俺は見ての通りの良い男だろう?警備隊ではモテモテだったわけよ。俺もそれで調子に乗っちゃって二股三股は当たり前で、もう・・・まあそういうわけで隊の風紀を乱したと追い出
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