第7話
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だ!!!」
「ふッ、それも白刃流しの前には無意味。 さて、そろそろ終わらせるぞ」
さぁ、相手のおお振りを避けて、懐に潜り込み、軽く面にヒットさせるだけでOKだろう。 よくある男前の主人公がやる、あの、
「ポンッ まだまだだなぁ」
「ちぇ、また負けちゃったかぁ」
「はは、精進しろよ」
てやつだな。
これはこのイケメンがやれば完璧だろう。
「ほうっておいていいのか?」
「車車さんを呼んで回収してもらえば問題ないでしょ」
そう言いながら風音は竹刀を渡してくる。
こいつはやっぱりすごい奴なのかもしれない。 御神と立ち会った際、正眼の構えをとっていたが、先ほど私が見せたものより完璧に近いバランスで構えていたのだから驚きだ。 まさか私の構えの癖まで見抜いて矯正しているとはな。
それに対し、御神は……ダメだな。 何をカッコつけているのかは判らんが、構えも取らずにだらりと腕を下げているだけ。 漫画やアニメの世界では、強い剣士などが『構えも取らずに一分の隙もない構えをとる』なんてことをやったりもしているが、コイツのは本当にただ構えていないだけ。 注意力も散漫だし、重心の配分も滅茶苦茶だ。 いや、どちらかといえば、いろんなモノを混ぜすぎてミックスジュースがヘドロになってしまった感じだな。 どれか一つに絞ればそれなりのものにはなりそうなのに、無理に混ぜようとして失敗した感が丸出しだ。
風音もそれに気がついたのか隙だらけだと言って面を打った。 その面打ちもすごく綺麗な動作で、正直ゾクッと来るほど美しかった。 もし竹刀じゃなくて真剣であったなら、有無を言わせず相手を一刀両断していたかもしれない。
それほどに美しい一撃を隙だらけの御神がよけれるはずもなく、あっけなく脳天に一撃をもらって昏倒した。
何やら幸せそうな顔をして倒れているし、別にいいか。
「よし、これで一夏、風音共に大体の実力はわかった。 一夏も鍛錬を怠らなかったようだしな」
「あぁ。 ホントは中学三年間は千冬姉にかわって家事全般をするために帰宅部になろうと考えてたんだけど、千冬姉から、「一度始めたんなら途中で投げ出すな。 最低でも今の実力を保つようにはしておけ」って言われてさ。 だからちゃんと続けてたんだよ」
「よし、これなら剣の修行はそんなにしなくていいな。 なら、明日からはISの訓練に時間を費やすか」
「おう!! 俺もISの訓練がしたいと思ってたしな」
「そうだろうと思って明日のIS使用許可とアリーナの使用許可は取っておいたよん」
「おぉまじで!!! 流石風音だぜ!! 準備がいいなぁ」
ほんとにな。 ISの使用許可ってそんなに簡単にとれるものじゃないはずだろう? それにアリーナ
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