第7話
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……こいつは何を言ってるんだ? 一夏は私とまともに打ち合っていただろう?
「はぁ、またお前か……。 そもそもなんで俺たちの後を付けてきてんだよ……」
「それより、一夏の実力がわかった今、俺の実力も見せておかないとな!!!」
「いや、別にいらんし……」
こいつの実力など別にどうでもいいのだがな……。 そういえば風音はどれぐらいの実力なのだろうか? よし、
「風音の実力は見てみたいなぁ」
「あ、それは俺もおもった」
「私!!?」
お、慌ててる、慌ててる。 パタパタと手をふって、なんか可愛いなぁ。 きりっとしてれば凛々しいのに。 風音は本当に面白いやつだな。 こんな私と仲良くしようとするやつは中々いないからな。
「ふ、『かざn「友永さん!!」……。 『友永さん』とか? 俺は別にいいぜぇ。 一夏もよく見ておけよ。 (神様特典の)英雄の力ってやつを見せてやるよ!!」
「いや、だからお前は別にいらんし……」
剣道場の周りに群がっていた女子も極端に数が減ったな。 残っているのは剣道部の生徒ぐらいだ。 まぁ、御神はそんなことに気がついていないみたいだけどな。
「まぁ、別にいいけど。 とりあえず竹刀で打ち込めばいいんだよね?」
「まぁ、俺は強いから、当たらんかもしれんがな」
「余裕だねぇ。 顔面に竹刀を叩き込もうか?」
「ははは!! 俺は最強だからな。 友永さんには悪いけど一発も当たらないと思うから防具もいらないよ」
「ウザッ!! もういい、ぶちのめしてやる!! 箒っち、ちょっと来て」
そう言って更衣室に私を引っ張り込む風音。
「なんだいったい?」
「あのさ、ぶちのめしてやるとか言っちゃったけど、私剣道とかよく知らないんだけど。 せめて構えとかだけでも教えてくれるかな?」
「なんだ、知らなかったのか?」
お願い! っとポーズをとる風音。 あぁ、可愛いなぁ。
そんな風音にお願いされては教えるほか無いだろう。
とりあえず基本の正眼の構えと面、胴、小手の打ち方を一通り教える。 一度見ただけで、「わかった。 ありがとう」とか言っていたが大丈夫だろうか?
相手は自信満々だったし、それなりに心得はあるはずだ。 気になるな。 よし、見ておこう。
俺と対峙している風音。 正眼に構えている姿はキリッとしていて凛々しい。 ますますいい女だな。 くくく、ココはいっちょいいところを見せて俺の虜にしてやろう。
「ふッ、いつでもいいぜ」ファッサァ
「ウザ!! 私もいつでもいいよぉ」
「そうか、では始め!!」
おっと、始まったみたいだ。
まずは優しく一発打ち込ませてやるか。
だらりと脱力して構えない構えを実行する。 伝説の剣豪をトレース
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