機動戦士ガンダムSEED
0185話
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「ちょっと待て! エリカは人妻だぞ!? 幾ら何でも俺はそこまで節操無しじゃない!」
「……私の他に恋人が2人もいるのに?」
まさに絶妙のタイミングで放たれたと言ってもいいだろうその言葉に、ぐうの音も出せなくなってしまう。
そんな俺を眺めながら、溜息を吐くマリュー。
「まあ、いいでしょう。今回は信じて上げます。ただし、以後誤解されるような行動は慎むように」
「悪いな」
「全く、恋愛は惚れた方が負けとか、惚れた弱みとか良く言うけど……事実よね」
「なら、俺の負けじゃないか?」
「っ!? アクセル、貴方ねぇ……よくも臆面もなくそういう事を言えるわね」
顔を赤くしながらそう言ってくるマリューだが、自分だって似たような事を言っているのに何故俺だけが怒られないといけないんだ?
とにかく明日の夜の外出許可は貰ったのでその場は大人しく撤退する事にした。
翌日、現在時刻は22時40分を過ぎた所だ。俺はモルゲンレーテのMS工場にあるブリーフィングルームで1人、面会相手……否、交渉相手を待っていた。
MSコンテナに関しては、今日の昼のうちにシーリオンを空間倉庫から出して入れてある。ロックもしてあるので、他の整備員達に見られる事もないだろう。
まだウズミが来ていないが、頭の中で今日の目的を整理する。まずは、連合がマスドライバーとモルゲンレーテ目当てでオーブを攻める可能性がある事を示唆する。それと以前にエリカに話したような理由で水中用MSの重要性を話し、その参考にしてもらう為にある機体を譲渡する事を話して格納庫へ。コンテナを開いてシーリオンを渡す、と。
尚、シーリオンに関しては動力炉である核融合ジェネレーターはそのままにしてある。最初は動力炉を抜いて渡す事も考えたのだが、俺一人でその作業をするのはちょっとキツイし、なによりもこのシーリオンを譲渡する最大の目的はオーブ政府が信頼に値する組織であるかどうかを確認する為だ。Nジャマーを打ち込まれたせいで核分裂が出来ないこの世界で、核融合ジェネレーターはどんな組織でも喉から手が出る程に欲しいものだろう。それは地熱発電があり、他の国程Nジャマーの効果を受けていないオーブとしても同じだ。
もし、シーリオンの各種技術を欲して俺を拘束するなりなんなりするのなら……悪いが、オーブには今ここで消滅して貰う事になる。シーリオンに関しても遠隔操作で自爆が可能なように設定してあるので、いざという時の保険にはなる。
しかし、もしこちらの要望を全て通したとしたら……その時、このオーブという国は俺達シャドウミラーが手を組むに相応しい組織であると認める事が出来るだろう。
今は無理でも、アークエンジェルが再びこのオーブへと戻ってきた時に俺の正体を明かして同盟を組む事を提案するつも
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