第二幕その六
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そう言ってカミーユに顔を向けてきた。
「よいですかな」
怖い顔で彼に言う。
「何でしょうか」
「今後こういうことがないようにして頂きたい」
「それはどういうことで?」
「奥様にお近付きになられぬよう。おわかりでしょうか」
「何だ、そんなことですか」
しかし彼はそれを聞いて何か肩のつかえが取れたような顔を見せてきた。そのうえで男爵に対して答えるのであった。
「それでしたら」
「納得して頂けましたか」
「はい」
にこりとして頷く。『彼女』には興味がないから当然であった。
「そういうことでしたら」
「よくぞ退いて下さった」
男爵は何もわからずに頷く。
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