機動戦士ガンダムSEED
0184話
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たな。アークエンジェルの整備員達の実力もあるんだろうが」
「実力?」
「ああ。最新鋭の機体を、しかもこの短期間であれだけ酷使したものを毎回毎回整備していれば、それだけで整備員の実力は上がっていく。そして実力が上がっているからこそ、あの状態の機体を何とかここまで保たせる事が出来た訳だ」
機体が人を育てる、みたいな話か。
「どのみち、オーバーホール……どころじゃないな。部品によっては完全に新規生産品に総取っ替えする必要のある場所もあるし、かなり時間が掛かるな」
「具体的には?」
「そうだな……まぁ、アークエンジェルの修理が完了するまでにはギリギリ何とか、という所か」
「すまんが頼む。それと関節部分に特に負担が掛かってるらしいが……」
「アレは機体がパイロットの反応速度について行けてないからこその消耗だな。機体のスペック以上の能力をOSで強引に引き出している弊害だろう」
その言葉にキラがどこか申し訳なさそうに口を挟んでくる。
「すいません。OSの設定は僕がやりました。でもアクセルさんの反応速度に対応させるにはどうしてもどこか無理をさせるしかなくって」
「いや、分かってる。俺だって整備のプロなんだから、機体の状態を見れば大体の予想は出来る。……ようは、パイロットの腕についていくには機体自体がスペック不足なんだろうな。一応対応は幾つか考えられるからこっちでなんとかしてみるよ。……ただ、アクセルさんだっけ? そもそもの原因は機体の性能があんたの能力に追いついていない事だから、泥縄的な対処以外は出来そうにないな」
機体自体のスペック不足ね。グロウセイヴァーでもなければ俺の能力をフルには使えないって事なんだろう。一応計画通りに行けばそのうちグロウセイヴァーの出番はあると思うが……それまでは多少セーブしてブリッツを使うしかない、か。
こうしてモルゲンレーテへの出向生活は幕を開けた。
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