暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0184話
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られないけど……本当?」
「ええ。ブリッツはストライクと同じ数値に設定したOSを使っていたんですが、アクセルさんの反応速度がOSの処理速度を超えていてOSが落ちた事があったんです」

 キラのその言葉に以前の戦いを思い出す。……まさか戦闘中にOSが落ちてブリッツが使えなくなるとは思えなかった。ああいうのを肝が冷えたと言うんだろう。

「それはつまり、アクセルさんはコーディネーターのキラ君よりも反応速度が上と考えてもいいのかしら?」
「そうですね。純粋な身体能力で言えば僕はアクセルさんの足下にも及びません。何せヘリオポリスでは元々ブリッツにインストールされていた、欠陥品と言ってもいいOSでジンを仕留めているんですから」
「あのOSで!?」

 驚愕の表情を貼り付け、俺の方を見てくるエリカ。この驚きようから見ると初期のOSをある程度は知っているのだろう。

「と言っても、本当にギリギリだったがな」
「……貴方、本当にナチュラル?」
「少なくても、検査では俺がナチュラルという事になっているな」

 まぁ、単純に遺伝子検査では俺のチート的な能力を判別出来ないというだけの話なんだが、俺がナチュラルだという事で油断してくれるような馬鹿も多いしその点は存分に利用させて貰おう。
 そんな事を考えていると、俺達の側にある扉が開き一人の男がどこか慌てた様子で入ってくる

「シモンズ主任! 一体何なんですかあの機体は!」

 整備員らしきその人物は司令部へと入って来るなりそう叫ぶ。その声の大きさは司令部にいる面々の注目を集めるのに十分なものだった。

「声が大きいわよ。それで、機体ってストライクとブリッツの事?」
「ええ。ストライクもですが、特に問題なのはブリッツです。電磁流体ソケットの摩耗が限界ギリギリです。他にも関節駆動部も限界近くまで損耗していますね。恐らくですが、もう数回戦闘に参加していれば間接がポッキリといってましたよ。あれってヘリオポリスで造られてたっていう新型ですよね? よくもまぁ、こんな短時間であんなに機体を酷使したものです」
「……ですってよ?」

 どこか面白そうな笑みを浮かべながらこちらへと視線を向けるエリカ。それに対して俺は苦笑を返す事しか出来なかった。

「そう言われてもな。一応これでも機体の事は考えて使ってたつもりなんだが」
「あんたがブリッツの?」

 司令部に飛び込んできた整備員が俺の方を見る。と言うか、視線でロックオンという表現がピッタリな感じだ。

「ああ。それ程酷いのか?」
「酷いと言うか何と言うか……そうだな。最新鋭の車だったのが、ふと気が付けば20年程乗り回した中古車になってたって言えば分かりやすいか?」
「中古車、ねぇ」
「ともかく、よくあの状態で今まで戦って来られ
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