機動戦士ガンダムSEED
0184話
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というのがどれだけ厳しいものかは想像するしない以前の問題だろう。
「キラはグーンと海中で戦ってどう思った?」
近くで俺とエリカの話を聞いていたキラへと尋ねる。海中での戦いに関して言えば殆どをストライクに任せていたのだから、俺の意見よりは参考になるだろう。
「そうですね、とにかく実弾兵器しか使えないのに海水による抵抗でこちらの攻撃はかなり遅くなってしまいます。それに比べるとグーンは海中での移動が素早くて最初はかなり翻弄されましたね。僕の場合は幸い敵の方から突進してきてくれたので、至近距離からアーマーシュナイダーを突き刺す事でどうにかなりましたが」
「と、言う事だ。平和の国と呼ばれているこのオーブを火の海にしたくないのなら、早い所水中用MSを開発する事を提案する」
「ありがとう。でも、水中用MSを開発するにしても、まずはそのベースとなるM1アストレイを完成させないとどうにもならないのよ。けれど現場の、しかもナチュラルのMSパイロットの意見だし是非上に上げさせて貰うわ。他に何か気が付いた事はある?」
「……そうだな、空中用MSが無理なのは分かっているがザフトのグゥルのようなものを開発してみるというのはどうだ? 幸い俺が鹵獲したものがアークエンジェルの格納庫にある筈だ。マリュー達と交渉して、解析なり分析なりしてM1アストレイ用に同じような物を作る事が出来ればMSの展開能力も大分違うかもしれないな」
俺の話を聞いたエリカが近くにある通信機を使い、どこかに連絡を取っている。恐らくアークエンジェルに対する交渉か何かの準備だろう。
「ありがとう。参考になったわ」
「参考になったようで何よりだ。……それで話は戻るんだがキラの仕事はナチュラル用のOS開発とあったが、俺は何をすればいいんだ?」
「アクセルさんにはM1アストレイのテストパイロットをお願いするわ」
「テストパイロット……ねぇ」
今だ視線の先でノロノロと動いている機体を眺める。正直今の状況でテストパイロット云々というのはまだ早い気がする。
俺の視線の先を見て、何を言いたいのか分かったのだろう。苦笑を浮かべながらエリカが口を開く。
「もちろん、今のアストレイじゃないわ。キラ君のOS開発が終わった後の話よ。それとナチュラルである貴方のMS操縦に関するレクチャーなんかもお願いしたいのだけど」
「レクチャーか。俺としては別に構わないが……どう思う?」
微かに眉を顰めているキラへと声を掛ける。するとキラは軽く首を振った。
「話は分かりますが、やめておいた方がいいと思います。アクセルさんの操縦はどちらかと言えばコーディネーターのようにOSの不備を身体能力で補っているので。……いえ、正確に言えばコーディネーター以上の身体能力、ですね」
「……俄には信じ
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