機動戦士ガンダムSEED
0184話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「そうね」
「……なら、なんで地上用なんだ?」
「え?」
「空戦用……というのは無理にしても、島国のオーブで何で陸戦用なんだ? オーブを戦場にしない為にも領海に入った敵を撃破するなりなんなりする為には水中用MSを最優先で開発した方が良かったんじゃないのか?」
オーブは島国という地形上、敵がオーブに上陸する事は即本土決戦となってしまう。そうなれば当然オーブの国民にも被害が出る訳で、そうならない為には敵が侵入してきたのを察知したら水中用MSを発進させて本土に近づく前に撃墜してしまうのが一番早い。だが、何故かオーブが開発しているM1アストレイは地上戦闘用の機体なのだ。
ちなみにベストなのは空を飛ぶ事の出来るMSなのだが、5機のガンダムですら完全に飛行可能な能力を持っていないのだからその辺はさすがに無理だと分かっている。
俺のその質問に、エリカは溜息を吐く。
「確かに普通はそう考えるわね。私もそう思うわ。……でもモルゲンレーテ社の上層部や政府の一部による高度な政治的判断という奴で水中用MSではなく地上用MSの開発が最優先されたのよ」
確かに一番MSを欲したのは連合軍で、そしてMSの活躍の場は水中と陸のどちらが期待されているかと言えばオーブのような特殊な地形では無い限りは、やはり陸だろう。そういう事情があったのなら水中用MSではなく陸戦用MSを開発したのもしょうがないのかもしれない。
「それと、水中用MSを開発するといってもやっぱりベースとなる機体はどうしても必要なのよ。一から水中用MSを作るにしてもMS自体のノウハウがないとどうにもならないしね」
なるほど。ファーストガンダムではザクUをベースにザクマリンタイプを開発し、そのノウハウを用いてゴックやアッガイ等の水中用MSを開発したのと同じような事か。
この情報は使えるな。水中用の機体、シーリオンのような既に実戦証明付きの機体を提供すれば、そこからのノウハウで水中用MSなりなんなりを作るのはそう難しくない筈だ。特にこのオーブのような島国では多少先を見える目を持ってるものなら水中用MSの重要性は理解出来るだろう。
ウズミ・ナラ・アスハとの交渉カードとしてはかなりの武器になるな。
「質問の答えは大体分かった。だが、オーブが戦場になる可能性がある以上水中用MSは出来る限り早く開発したおいた方がいいと思うぞ」
「それは地上でザフトのMSと戦ってきた経験からのアドバイスかしら?」
「ああ。インド洋でザフトの水中用MSに襲われたが、かなり手間取る事になった。ブリッツに水中で使える武器が少ないというのもあるが、海という地形はそれだけ絶大な効果を発揮する」
海の地形適応がSである俺にしてそうなのだ。その辺の普通のパイロットがM1アストレイで水中の敵と戦う
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ