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とある六位の火竜<サラマンダー>
銀行強盗
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ープを食べさせようとする白井と食べたくない御坂の攻防を眺めていると初春がそんなことを言い出す。

「御坂さん、お嬢様のイメージとはちょっと違ったけど、思ってたよりずっと親しみやすい人で。」
「どうなんだかねぇ・・・」

もはや周りに子供が集まりだしている御坂たちを見て佐天がそう言うと、その視線を勘違いしたのかなにか思いついたように御坂がこちらにやってくる。

「はいっ。」
「はい?」

差し出されたクレープの意味が分からず聞き返してしまう佐天。

「味見でしょ?さっきのお礼。一口どうぞ。」
「お姉さま!!お姉さまは私というものがありながら佐天さんとの間接的な・・・」
「あんたの友達にはついていけないかも・・・」
「あはははは・・・」

御坂の言葉にいち早く反応した白井を見て、佐天は初春に告げる。初春も苦笑い。とそこで御坂がなにかに気づいたようにあたりを見回す。

「あれ?そういえば神谷くんは?」
「神谷ならさっき銀行に・・・ってあれ?」
「どうしたんですか?」

佐天がなにかに気をとられ、黙ってしまったのを見て初春が声をかける。

「いやなんかあの銀行、防犯シャッターが閉まって・・・」

そこまで佐天が言った瞬間、轟音とともに中からの爆発でシャッターが吹き飛ばされる。

「な、なに!?」
「初春!!警備員<アンチスキル>への連絡と怪我人の有無の確認!!」
「はいっ!」

驚く佐天をよそに、一口でクレープを食べ終えた白井は初春に指示をだして走りだす。

「黒子!!」
「いけませんわ、お姉さま。」

手伝おうと声をかけた御坂を白井は止める。

「学園都市の治安維持は風紀委員<ジャッジメント>のお仕事。今度こそお行儀よくしていてくださいな。」

風紀委員<ジャッジメント>の腕章をつけながら言った白井に、分かったと言うように御坂は笑う。白井はそれを確認して銀行強盗の拘束に向かった。





(どうしてこうなった・・・)

目の前の光景を見ながら蓮は心の中でため息をつく。その視線の先では3人の銀行強盗が銀行員にお金をつめさせている。状況を説明すると、先ほど蓮がお金をおろして出て行こうとしたとき、

「全員動くな!!」

と言う声。そちらを見ると手に炎を出している男とデブとガリガリの男の3人組。

「俺はレベル3の発火能力者<パイロキネシスト>だ。黒こげになりたくなかったらいうことを聞け!!」

で、現在にいたる。逃げようにも防犯シャッターが閉まっているので簡単には出れない。正直蓮が手を出せば一瞬で終わるのだが面倒なことに首はつっこみたくない。

(外には白井たちもいるし大丈夫だろ。早く終わんないかなぁ)

「はぁ・・・」

そんな蓮の様子に
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