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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
I〜新しい生活
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だから私は、


「うんっ!」


無垢な子供のような返事をしていた。




side 士郎


「それでね、今日は先生に褒められたんだ!」
「そうか、勉強頑張っているようだな」
「うん!」
「……………」


夕食時。明らかになのはの様子がおかしい。
いや、商店街で会った時から変だったな。


「ママ?なのはママー?」
「………ふぇ!?な、なぁにヴィヴィオ?」
「どこか悪いの?」
「そ、そんなことないよ!ママはいつでも元気元気!」
「そっか〜。良かった」


と、少し経つとまた上の空。
そんな状態が続いていた。




………………………………………………………………


「それで、お話って何?」


風呂も終え、ヴィヴィオを寝かしつけたところでなのはを居間に呼び出した。


「何があったんだ?今日の君は少し変だ」
「何でもないよ。ホントになんでも……」
「子供の事か?」
「………!?どうして……」


なぜ知っているんだろうか?とでも言いたげな顔をしている。


「フェイトから聞いた。自分が身籠ったことを伝えたらなのはがどこか陰りのある顔をしていた、ってな」
「フェイトちゃんが……」
「舞い上がっていても執務官は伊達じゃあない、という事だ」


ここまでいってもまだ言うべきか悩んでいるなのはに対し、私は、


「一人で抱え込まないでくれ。私たちは家族なのだから」
「うん……。わかった。全部話すよ」


そしてなのははぽつり、ぽつりと語り始めた。




―――聞いた内容を簡単に説明するとこうだ。
好きな男の子供が出来たフェイトが羨ましい。
自分も欲しいと思った。
だが、私たちに実の子供が出来ればヴィヴィオは引け目を感じてしまうのではないか。
ということだった。―――




「やっぱり、ヴィヴィオのためにも……」
「決めつけはよくないぞ。あの子は優しい子だ。血が繋がっていようがいまいが、姉として接してあげられるだろう」
「そう、かもしれないけど……」
「本人に聞くか?丁度起きてきたみたいだしな」
「え?」


なのはは気が付いていなかったようだが、ヴィヴィオが先ほどトイレに行った音が聞こえていた。
そして足音がこちらに近づいてきている


「う〜、お水飲む……」
「ヴィヴィオ、少しだけお話良いか?」
「うん………」


眠そうに眼をこすりながら水の入ったコップを片手によたよたとこちらに来た。


「お話って何?」
「ヴィヴィオはお姉ちゃんになる、って言ったらうれしいか?」
「うん!とっても嬉しいよ。できれば弟がいいな。いっぱいお世話してあげるの!
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