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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
I〜新しい生活
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のマシンガントークに相槌を打つことしかできない私だった。
………………………………………………………
「って言う事があったの……」
「へぇ……あの二人もなぁ……」
なにか遠い目をして私の話を聞いているヴィータちゃん。
「こうして人は進化していくんだなぁ……」
「なんで悟りを開いたみたいな感じで言ってるの!?」
「なのはよ。時には息抜きも必要なのだぞ」
「待って!キャラが違うよ!」
ヴィータちゃんがどんどんおかしくなってきている。
何とか元に戻ってはくれたが、生徒たちの中に最近のヴィータ教導官はおかしい、という噂が生まれてしまったようだった。
………………………………………………………………………
帰り道、ぼんやりと考えながら歩いた。
「子供かぁ………」
私達にはヴィヴィオがいる。大切な娘が。だけど……
(あんなフェイトちゃんを見てると、なぁ………)
惚れた男の子供ができた、ということでとても幸せそうだった。
自分に置き換えてみる。もし彼との子ができたら………
「私も欲しいなぁ………」
「何がだ?」
「子供が」
「ヴィヴィオがいるだろう?」
「そう言う事じゃなくて……!?」
そこまで言って気づく。
なぜ独り言に返答があったのか?
なぜ普通に返答した?
色々と疑問は浮かぶが、一番は………
「ししし、士郎君!?なんでこんなところに!?」
なぜか旦那がここにいる。ということだ。
一体なんで?と、思っていると………
「それはこちらのセリフだ。ここの商店街はうちとは反対方向だぞ?」
「え?」
そう言われて周りを見渡すと………
知らない場所だった。
「ま、迷っちゃったの!」
「わざわざ逆方向に行ってか?」
「少し寄り道してて……」
「全く、私が買い物に来ていなかったら帰れなくなっていたぞ?」
「はうぅ………」
思いっきり嘘だが、本当のことを言うよりはましだ。
“あなたとの子供が欲しいなぁ、って考ながら歩いてたら知らないところにいました”
なんて恥ずかしくて言えるわけがない。
「では、車を出してくるからここで待っていてくれ」
「待って!」
「ん?」
「駐車場まで一緒に行っちゃダメ?」
ここまで来てしまった理由は言いたくないけれど、だからと言って少しでも離れているのは嫌だった。
「かなり距離があるぞ」
「平気。たまには一緒に歩きたいから」
「……そうまで言われては断れん。行こうか」
そう言って士郎君は荷物を持っていない方の手を差し出してくる。
たったそれだけのことが無性にうれしかった
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