幼年期編
第5章
帰省しよう〜Part.1〜
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んだか前会った時と比べるとなんだか少しだけ違うような気がするのだ。ちなみに目の前では自分が先ほど駅で詩菜にやられたことと同じような場面が、美琴と当麻、詩菜と美鈴を入れ替えて行われていたのだが、違和感で思考に少し沈んでいたため美琴は聞き逃していた。
ちなみにそんな美琴を見て何の反応もないのに肩を落とす当麻、そんな当麻をみてニヤニヤと美鈴と詩菜が見守るということが起こっていたのだが美琴はもちろん気が付いていなかったりする。
(なーんか違うんだけど、なんだろう?…………あっ、少し太ったんだ!)
とりあえず違和感の正体に気が付いてすっきりした美琴が周りを見る。すると自分が出ていってからもほとんど変わらない我が家の風景があった。
美琴はそのことに少しほっこりすると、“いつものように”当麻の手をとる。
「ほら、アンタはしゃきっとする」
「…うう、なんか不幸だ」
「…美琴ちゃん容赦ないなぁ」
美琴達の様子を見ていてそう言う美鈴の顔には呆れながらも笑顔が浮かんでいた。そんな美鈴に向かって美琴は改めて向き直ると最高の笑顔を見せた。
「あらためてっと。ただいまママ」
「うん、あらためまして、おかえりなさい美琴ちゃん」
そんな美琴に美鈴も満面の笑みでそう返す。そこには母子による温かな光景が広がっていた。
もっとも――
「あ、でもママ。太ったでしょ?ちゃんと運動しないと」
――そんな美琴の発言で笑顔が引きつったのは内緒だ。
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