第三十一話〜R2・誓い〜
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現時点ではいつ完成するのかわからないということで、それまでは紅蓮に近い性能にまで引き上げた改良型の月下である『蒼月』を与えられる。蒼月の名前が出た時に六課のメンバーは驚いていた。
その後、ライは何機か新型のテストをしていたがそんな時、ルルーシュからの連絡が入る。内容はもちろん新総督であるナナリーの件であった。そしてナナリー奪還のために決行される作戦をルルーシュは説明する。
報告を聞いたライは静かに問いかける。
「ルルーシュ、君にナナリーと戦う覚悟はあるか?」
『………それはなんの冗談だ?』
「質問に質問で答えるな。それに君ならこの意味がわかるだろう」
『………』
苦虫を噛み潰すような顔をするルルーシュ。それに構わずにライは続ける。
「彼女は……ナナリーは弱いように見えて強い。肉体的な意味ではなく精神的な意味でだ。彼女はユーフェミアのことを知った上で新総督という地位についた可能性がある」
ライはマオに捕まっているにも関わらず、それでもルルーシュを気にかけるナナリーを思い出していた。
『それでも!……俺はもう止まらない』
「そうか………ルルーシュ」
『なんだ』
「僕は君がどんな答えを出そうとそれについていく。それは何があっても変わらない」
『……当たり前だ』
どこかぶっきらぼうに答えるルルーシュに満足したライは通信を切ろうとする。その間際にルルーシュのつぶやきがライの耳に届いた。
『ありがとう』
嘘で塗り固められた仮面をかぶり続ける彼のそれは紛れもない本心であった。
ナナリーがエリア11に入国する日、その作戦は決行された。
黒の騎士団はナナリーの捕縛を目的に海上を移動中の空中艦隊を奇襲した。陸戦兵器であるナイトメアを敵の空中艦に取り付くことで敵艦からの砲撃を阻止したのだ。そして敵がナイトメアの方に意識を割いている間にゼロはナナリーの元に向かった。
戦場が硬直化してきた頃、ブリタニア側の援軍が到着する。それはたった2機と1人の援軍。しかしその少数の援軍がブリタニア軍には安心感を、そして黒の騎士団側には緊張感を与えた。
『ナイトオブラウンズ』の名を冠する騎士が戦場を舞う。
可変式ナイトメア、トリスタンを操るナイトオブスリー、ジノ・ヴァインベルグは機動性を活かした戦い方で黒の騎士団側のナイトメアを各個撃破していく。
ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイムは砲撃特化型ナイトメア、モルドレッドの高火力を存分に披露し目標を排除していく。
スザクもランスロット・コンクエスターを受け取り戦線に参加する。
カレンの乗る紅蓮弐式に向け引き金を引く際、スザクは自分の覚悟を口にする。
「カレン。今更、許しはこわないよ」
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