転生前の世界
天使を護った結果
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頭の衝撃、あれはきっと銃弾だろう。
そんなことを考えていると、不意に誰かに叩かれた。
「起きてください。」
「ぅぇ…?あぁラフィエルか、おはよ。」
「おはようじゃないでしょう!?早くこっちに来てください!」
やけに不機嫌なラフィエルに連れられ、よくわかんないけどめっちゃ広い部屋に押し込まれる。
隣のラフィエルは「ぁぁ…怒られる…絶対私怒られる…」と呟くばかり。
目の前を見上げると【神様】と書かれたネームプレートを付けた神様らしき人がいた。
…うん。あえて突っ込まない。
そんなことを考えていると、説教が始まった。
「ねぇラフィちゃん。何で夜来君がいるのかな?」
「えーとですね、そんなことよりコーヒー飲みましょう?」
「ラフィちゃんさー、夜来家の守護天使でしょ?
何で夜来家、死んじゃってるの?守れてないよねー?」
「スコーン焼きますね!」
「うん、ラフィちゃん。逃げないでね」
ラフィエルが冷や汗をかきながら説教を食らっている。
説教の内容を聞いてる限り、俺は死んだらしい。
「とりあえず夜来君は転生させるけどさー…ラフィちゃん」
「な、なんでしょう…?」
「…人間になってみようか」
神様の目から輝きが消える。どう見ても本気だ…。
楽しそうに俺は眺める。
「ちゃんとラフィちゃんと夜来君の前世の記憶は消しとくからさ!」
その一言で、俺とラフィエルの転生が決定。
その会話を見届けると、俺の意識はまた闇に落ちていった。
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