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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-5 remembrance
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げていたが、新型魔導炉『ヒュードラ』の稼働実験の際、暴走。そして、アリシアを失う。
ここからがフェイトのことだ。
まず、フェイトのことを語るのならばこの件は欠かせない。『project F.A.T.E』
ある程度、紙に構想としてまとめられたクローン製造プロジェクト。
人道倫理に反するとして凍結していたが、それをプレシアが一人で再開。アリシアの代わりとして作り上げられたのが、フェイトである。
名前の由来としては、プロジェクト名から取った。
最初こそ自分の娘のように接していたが、クローンといえども
素体元
(
オリジナル
)
を全く同じになる訳がない。先天なもののほかに、どんな環境に置かれたかなどの後天的なものもあるのだ。
アリシアになりえないフェイトを道具として扱うことに決め、生前アリシアが可愛がっていた山猫を使い魔契約。契約以前の記憶を消してフェイトが魔導師として一人前になるまでの契約だった。
――――長いから省略するが、今に至るわけだ。
……今更だが、燐夜は魔法について知っている。
知っているというより、身をもって体験していると言った方がいいだろうか。
自分で魔法を行使したという意味もある。魔法と科学で自分の身を改造されたということもある。
燐夜の過去には一体何があったんだろうか。
それは燐夜以外の人には知る由もないし、燐夜自身もその過去を封印したのだ。思い出したくもない。
「ハアッ……」
溜め息が出た。
考えることさえだんだん憂鬱になってきた。
聖祥までの道のりがいつもより遠く感じる。いつもと変わらない道のはずなのに、見慣れない景色になって見える。
どうしてだろうか、自分の気分で世界が変わって見えるのは。
嬉しいときや楽しいときは輝いて見える。つらいときや悲しいとき、憂鬱なときは真っ暗に見える。これはまるで一寸先は闇のようだ。
「燐夜くーん!」
そんな暗闇の中から輝いて見える少女。高町なのは。
どうしてあんなに輝いているのか。希望に満ち溢れた顔であの子の周りは眩しい。
「おはよう、なのは」
「うんっ! おはよー!」
なのはが燐夜を見つけて、手を振って燐夜に自分の居場所を知らせる。
燐夜はゆっくりといつもの足取りでなのはのもとへと向かう。
あいさつを交わす。
変わらない笑顔で燐夜が来るのを待って、あいさつをされたら返した。……元気よく。
燐夜は自分の心の内をなのはに知られるわけにはいかないといつもと変わらない自分を演じる。
なのはは自分のことは隠す癖に、人のことは目敏く感覚的に感じている。
なのはが提供してくる話題に適当に答えながら、なのはにあったころのことを思い出した。
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