第1章 2人だけの反乱軍
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現在、新生暦157年。
時刻がすでに12時を回った暗闇の中、GEOカンパニーの研究所のある街、サンレルに2人の男がいた。
「なんか嫌な感じだな…人の気配がしないぞ。」
そう言った紫髪の青年の名はシン・グレイン。そして横にいるのは、
「どんな場所だろうとさすがに警備ぐらいはいる筈だ。注意は怠るなよ。」
彼の名はジデル・オルセン。2人はとある目的を持ってここへ来ていた。
「研究所に入ったらすぐに2Fへ登り、コンピュータをハッキングする。これで人造人間(サイボ ーグ)を止められるはずだ。」
人造人間ーそれはGEOカンパニーが開発した契約者の命令だけを忠実に遂行する殺人兵器であり、いまや世界中に配置されつつあるものだ。2人が止めようとしているのは人造人間の中でも最も強い力を持つ旧式で、元々は人格があったらしい。が、今は人格を消去され、GEOの兵器に成り下がってしまっている。
「しっかし、GEOカンパニーの奴らは何でこんな恐ろしいものを・・・むごっ!?」
急にジデルに口を塞がれ、もごもごするシン。
「・・・静かにしろ。いるぞ。」
「マジ・・・?」
物陰から覗いて見ると、そこにははっきりと2つの人影があった。
「俺が閃光弾で注意を引く。奴らに気付かれる前に終わらせろよ。」
「了解!」
ひそひそ声で相談を終え、それと同時にジデルの手からピンを抜いた閃光弾が放たれる。そして凄まじい光が敵の視力を奪う。
「ぐわっ!?」
「何だ!?」
うろたえる敵をシンの剣が素早く切り裂き、意識を奪った。
「なんだこいつら、いくら何でも弱過ぎるだろ!」
「俺たちが来ることなんて敵は想定もしてないはずだ。弱いのも当然だろ。」
「そうだな。俺たちBOICOTTの敵じゃねえぜ!」
彼らがBOICOTTと名乗る理由、それは10年前ジオ・ゲルニティスの発表した「WARSプロジェクト」にあった…。
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