暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
7話:赤き龍騎士と高速のカブトムシ
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ュエルシード、返してください!」
「そう簡単に返せるなら、奪ったりなんかしないですよ!」
「っ!?」

テスタロッサの要求を押しのけながらデバイスごと弾き飛ばす。

「ふん!」
「きゃっ!?」
「ふぇ、フェイト!?」

そして弾いたところに正面から裏券を当てる。テスタロッサはそのまま地面に倒れる。

「まずはあなたから行きましょうか…」
「っ!」

と、再び指で空を指し、雷を発生させる。赤い稲妻は、テスタロッサの方へとまっすぐ降り注ぎ、爆煙を生み出す。

「きゃぁぁ!!」

テスタロッサは爆煙から抜け出すように現れる。どうやら直撃は免れたらしく、無事のようだ。

「くっ…!」
「まだ倒れませんか。なら…」

「それ以上は、やらせられないな」

「っ!くっ!」

ウェザー・ドーパントはさらに雷を放とうとするが、すぐさま回避行動をとる。次の瞬間には、ウェザー・ドーパントの目の前でライドブッカーが空を切る。

「はぁ…はぁ……」
「まだ立てましたか。ですが、そのダメージでは到底私には―――」

「―――勝てないってか?」

「っ!?」

ウェザー・ドーパントの言葉を遮り、俺は一つ分トーンを下げて言い放つ。ウェザー・ドーパントは何を思ってか、自分の言葉を途中で止める。

(なんて殺気。これが本当に先程まで地に伏せていた人ですか…!?)
「…少しチートじみてるから使うのは止そうかと思っていたが、仕方がないか」

と言いながらブックモードにしたライドブッカーから一枚のカードを取り出す。そしてディケイドライバーにカードを挿入し、発動する。

〈 KAMEN RIDE・KABUTO 〉

俺の体は変化し、仮面の部分にある角が上がり、頭部はカブトムシのようになり、俺はカブトへと変身する。
変化を終えた俺は、さらに一枚のカードを取り出す。

「姿を変えたところで私に勝てるとは思いませんよ?」
「言ってろ。一瞬で決めてやる」

〈 ATACK RIDE・CLOCK UP! 〉


















〈 ATACK RIDE・CLOCK UP! 〉

その音声と共に、カブトとなったディケイドは一瞬にして消えた。なのは達はそれを見て目を見開く。
それに対しウェザー・ドーパントは至って冷静だった。

(トライアルのような高速移動のようなものですか。それぐらいならなんとか…!)

だが、それは浅はかな考えだったことをすぐに体験する。

「がっ!?」

ウェザー・ドーパントはディケイドの姿を確認することなく、腹部と背中に痛みを感じた。
さらにそこから顔、脇腹、顎、また腹部、と体の至る所から痛み感じるようになる。そ
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