暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
7話:赤き龍騎士と高速のカブトムシ
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ラグクローを引き、左手を開いた状態でウェザー・ドーパントへ向ける。
「はぁぁぁぁ……」
「ふふふ…」
後ろに引いたドラグクローの口に火が溜められる。その光景を見ても不敵に笑うウェザー・ドーパント。
〈 Draguclaw Fire 〉
「はぁっ!」
ドラグクローを突き出し火球を放つ。放たれた火球はまっすぐウェザー・ドーパントへと向かう。
「はぁ!」
だが、ウェザー・ドーパントは避けるそぶりも見せず、両手を突き出す。するとそこから冷気が発生し俺が放った火球を包む。超冷気を受けた火球は徐々に勢いを落とし、氷の結晶へと変わる。そして落下し、粉々に砕ける。
「なっ!?火球を凍らせる程の冷気だと!?」
「地球の天候を、なめてもらっては困りますよ」
「っ!ぐあぁ!」
そして再びウェザー・ドーパントは手の平をこちらに向け、今度は雷を放ってきた。それは動揺していた俺の胸へ命中し、火花を散らす。俺は雷の威力に負け、地面に伏してしまう。
「くっ…(流石はWとアクセルを翻弄した力、と言ったところか…)」
「もっと見せてください、あなたの力を…」
「こっちのことも、なめてもらったら困るぜ!」
〈 ATACK RIDE・ADVENT 〉
俺は立ち上がると、三度カードを取り出しバックルへ入れる。音声と共に下の川から赤き龍、『無双龍ドラグレッダー』が現れ、ウェザー・ドーパントへと向かっていく。そしてその体を奴へとぶつける。
「ぐぅ!」
「これで決める!」
「させませんよ!」
最後の一撃を放つべく、龍騎の紋章が刻まれた取り出す。だが、体をぶつけられたウェザー・ドーパントはすぐに立ち上がり両手を広げる。すると奴の前に巨大な竜巻が発生する。
「なっ!こんな巨大な竜巻が発生するなんて!」
「でぃ、ディケイドさん!」
「来るなよ!なんとかする!」
〈 FINAL RIDE・ryu ryu ryu RYUKI! 〉
「ふっ、はぁぁぁぁぁ…はっ!」
カードを発動し、構えをとる。それに合わせるように俺の後ろにドラグレッダーが舞う。そして地を踏む両足で飛び上がり、ドラグレッダーが舞う中体を捻りながら飛び蹴りの構えになる。
〈 Dragon rider kick 〉
「たぁぁぁぁぁぁ!!!」
「はぁっ!」
そこにドラグレッダーから放たれた火球を受けウェザー・ドーパントへと向かっていく。それと同時にウェザー・ドーパントは目の前に発生している竜巻を放つ。
火を纏った俺の蹴りが竜巻と衝突し、火花を散らす。
「うぉぉおおおおおっ!!」
ドゴォォォン!!
お互いの力がぶつかり合うのも束の間、爆発と轟音を散す。その場に大きな爆煙を生み、俺とウェザー・ドーパントを包む。
「…
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