暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
7話:赤き龍騎士と高速のカブトムシ
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ォォォン!!

それが着弾したのか、爆音を響かせ煙を起こす。

「フェイト!?」
「っ!」

アルフは心配そうにフェイトの名を叫ぶ。怪人は伸ばした手を下ろす。

「ふふふ、まずは一人確保ですね…」
「そうでもないさ」

怪人が勝ち誇ったように言うが、煙の中から別の男の声が聞こえてくる。
そしてその爆煙が振り払われるように流れると、そこには赤い体に銀色のプロテクター、龍を模した仮面と赤い複眼を持つ人物が立っていた。
そしてその肩には、龍の腹の部分が盾のようになっているものがあり、その腕にはフェイトが抱かれていた。


















俺は爆煙を振り払い前にいる怪人、『ウェザー・ドーパント』を見据える。

「あ、あの…」
「?あぁ、すまない。体勢、きつかったか?」

今日の昼間に名前を聞いた少女、フェイトの声で俺は抱えていたフェイトをちゃんと立たせる。

「下がってな。後は俺がやる」
「で、でも…」
「おい嬢ちゃん!この子を頼む!」
「あ、はい!」

俺は後ろにいるなのはにフェイトのことを頼み、前へ出る。

「ディケイド、ですか。これは面白い人物に出会いましたね」
「こっちとしては、あんまり面白くもないんだが…」
〈 ATACK RIDE・SWORD BENT! 〉

そう言いながら、一枚のカードを発動し、俺の前に龍のシッポを模した剣、『ドラグセイバー』を召還する。俺はそれを掴み、ウェザー・ドーパントへ向ける。

「さて、地獄から舞い戻って早々で悪いが、決めさせてもらうぞ」
「あなたに出来ますかね?」
「出来るかじゃない、やるかやらないかだ」

ウェザー・ドーパントの言葉にそう返し、剣を構え走り出す。

「はぁぁああ、あぁっ!!」
「ふっ!」

近くまで来た俺はドラグセイバーを振り下ろし、次になぎはらう。ウェザー・ドーパントはそれを上半身の動きだけでかわす。

「くっ、はぁ!」
「当たりませんよ、そんな攻撃じゃぁ!」

その後数回の斬撃を奴は全て最小限の動きでかわし続ける。

「らぁっ!」
「ふん!」

俺の横からの一撃を腕で防ぐ。

「なっ!?」
「甘い、甘いですよ!」
「く、がぁっ!?」

奴は防いだのとは逆の手を俺の腹に向け、超高熱を放つ。それを受けた俺の体は火花を散らす。

「くそぉ!」
「ふふふふ、どうです?これがウェザーメモリの力です」
「そんなの、どうでもいいんだよ!」
〈 ATACK RIDE・STRAKE BENT 〉

体勢を立て直した俺はドラグセイバーを手放し、カードを挿入する。そして突き出した右腕に龍の頭を模した『ドラグクロー』を装備する。口を開いているド
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