暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
7話:赤き龍騎士と高速のカブトムシ
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って」
ユーノは声を荒げながら言うが、女性は答えなかった。その代わりとでも言うように、アルフはなのは達に念話で言ったことを復唱する。
すると次の瞬間、アルフの目つきが変わり、赤茶色の髪は急激にのびていく。彼女の手は皮が破れるように獣の腕へ変化し、その姿は一瞬にして犬、基狼の姿へと変わった。
「やっぱり。あいつ、あの子の『使い魔』だ!」
「『使い魔』?」
「そうさ、アタシはこの子に作ってもらった魔法生命。制作者の魔力生きる代わり、命と力のすべてをかけて守ってあげるんだ。先に帰ってて。すぐに追いつくから」
「無茶しないでね」
「OK!」
と、フェイトの言葉に対し四肢に力を込めながら答えるアルフ。だがそのとき、天空に暗雲が立ちこみ始める。そしてその雲は、バチバチと帯電させながら一つになっていく。
そしてアルフが飛び上がろうとした瞬間だった。
バチバチ、ドゴォォン!!
「きゃっ!」
「な、なんだい!?今のは!?」
その暗雲から赤い色をした雷が落ちてくる。落雷した橋は見事に大穴をあける。だが、それだけでは終わらない。上空からさらに雷が何発も落ちてくる。その場に居合わせた四人は、急いで橋から離れる。雲はそれぞれ四人の上空へと別れ、さらに雷を落としていく。
「わわわ!?」
「なのは、くるよ!」
「くっ、いったい何なんだい!?」
「雷の魔法?でも、魔力を感じない…!?」
雷が降り注ぐ中、変化はフェイトの周辺に起き始める。急にフェイトの周りにだけ、急激な突風が吹き始める。それは普通の突風ではなく、見た目台風や竜巻並みになっていた。
「くっ…」
「フェイト!?」
アルフも慌てて近寄ろうとするが、フェイトの周囲の風や自らに向かって降り注がれる雷によってそれは阻まれた。
「っ!うわっ!?」
「フェイト!?」
フェイトの周りを吹き荒れていた突風は、ついにフェイトを浮かすことに成功した。フェイトはその竜巻のような風に体をまわされていく。
「あっ!ジュエルシードが!?」
その途中、手に持っていたジュエルシードが、風に飲み込まれていった。フェイトの体はそのまま風に持っていかれ、上空へと投げ飛ばされる。
「フェイト!?」
「くっ…(これぐらいなら、なんとか…!)」
アルフがフェイトの名前を心配そうに叫ぶが、フェイトは落ち着いた様子で体制を立て直す。そして何事もなかったように着地する。
「フェイト、大丈夫?」
「うん。でも、ジュエルシードが…」
いつの間にか晴れている暗雲が気になりながらも、風に飛ばされた筈のジュエルシードを探す。その反対側の岸では、なのはがフェイトと同じようにジュエルシードを探していた。
「はははは、これがジュエルシードですか。非常に興
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