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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第三十一話 皇位簒奪 雷速剣舞
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bot entbrenne ein Feuer; )」
こんな未熟者で、出来の悪い部下であっても私を譲らないといって欲しい。
今思えば青臭い、少女趣味。言ってて自分で恥ずかしくなる。
「さらば 輝かしき我が子よ ("Leb' wohl,du k?hnes,herrliches Kind!" )」
だから、まさか今のあなたが、こんな夢見る乙女の戯言なんかに乗ってくれると思わなくて。
嬉しくて、恥ずかしくて、未だにお前は小娘だと言われているようでちょっと嫌で。
「ならば如何なる花嫁にも劣らぬよう ("ein br?utliches Feuer soll dir nun brennen," )
最愛の炎を汝に贈ろう ("wie nie einer Braut es gebrannt!" )」
このベアトリス・キルヒアイゼンがブリュンヒルデと違うところを見せねばなるまい。私は眠りから目を覚ましましたよ、ヴィッテンブルグ少佐。
だから、いかなる炎も突き破る剣として―――今こそあなたを救ってみせる!
『我が槍を恐れるならば この炎を越すこと許さぬ (Wer meines Speeres Spitze furchtet, durchschreite das feuer nie! )』
「創造 (Briah―― )」
身体が、剣が、魂が戦神の稲妻げと変成する。戦場を照らしたいと、彼女の願い祈った渇望によって。同胞を、上官を照らし、闇を切り裂く閃光に―――英雄達を
栄光
(
ヴァルハラ
)
へと導く戦乙女のように。
「雷速剣舞・戦姫変生! (Donner Totentanz――Walk?re! )」
半端な銃弾などでは、追い抜き追い越し透過する。たとえどんな炎であろうとも今の彼女は燃やせない。
******
―――海浜公園―――
どのくらいの時間が経っただろうか。出来れば短ければいいんだが。全身の腐蝕による痛みを必死に堪えながら、俺に立ち向かう櫻井螢を見て俺は僅かばかりの優越感と共に精神の安定を図ろうとする。
「いい加減に諦めろよ。お前が俺の欠点を見切ったように俺もお前の剣筋を見切りだしてんだ。さっさと諦めたほうが苦しい思いをしない分、楽だろ?」
実際、そこまで今の俺に余裕はない。体中が腐り落ちそうになるのを耐え忍んでいる。人外であることを許容できずに自殺をしたいという願望を必死に堪える。他人である俺に使われたくないと剣を放り投げそうになるのを押さえ込んでいた。
どれも元々は俺の渇望ですらない。だがそれらの渇望は俺を侵蝕している。だから
創造
(
これ
)
は使いたくなかった。もとより聖遺物を使う人間の渇望など常人からかけ離れたものが多い。そんなものを一度に複数も受けれ
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