第四章 空白期編
第八十五話 『聖王教会』
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作り出す神秘。世界を侵し、そして穿つ異端の体現者。』というのはどういった内容か分からないのです。
これもシホさんの力なのか…そこのところはどうなのでしょうか?」
「多分全部私に合致しています。もう知っていると思いますが私は第二魔法の使い手でもあります。
そしてこれだけはまだ管理局に知られていない秘密の内容ですが他の誰にも話さないと言っていただければ教えます」
「誓いましょう。ロッサとシャッハもいいですね?」
「かしこまりました」
「わかったよ、カリム」
それで私は秘奥である転送魔術は本当は投影魔術という名前で、後、固有結界の内容をカリムさん達に伝えた。
それを聞き終えると三人は驚きの表情をして、
「そんなレアなスキルも持っているのですね。シホさんは…」
「はい。投影はこれから零れおちた副産物でしかないんです。
だから私がこれを解読します。
『無限の虚構を作り出す神秘』というのは投影魔術。『世界を侵し、』は固有結界。『そして穿つ』とはおそらく宝石剣での第二魔法で平行世界への孔を開けることでしょう。
そしてついでに言いますと『古の昔滅びし都の王の再誕。変貌した御身、絶大なる極光の輝きをもたらす星の使者を従える。』というのはおそらくアルトリアの事でしょうね。
ユニゾンデバイスへと形を変えましたから。アルトリアは」
私の解読に三人と一緒に聞いていたはやて達は関心の表情をして、
「そこにさらにシホさんは『天の杯』も取得している…かなりの数のレアスキルを持っているのですね」
「はい。まぁ…」
「これで納得が行きました。シホさんはやはり予言通りの人物でしたね」
カリムさんはそれで笑みを浮かべる。
「そして最後に残りの節。
『彼の者達の織り成す奇跡はあらゆる闇を祓い光に導く。
その志を共にするもの達は力を貸与えともに戦うだろう。
合わさった力を前に愚者と王は力を削がれ絶望は消え失せることだろう』…。
これははやてさん達とサーヴァントを指していたのですね」
「多分ですが…」
「奏者はすごい人物だったのだな。余は我が事のように嬉しいぞ」
ネロが嬉しそうに何度も頷いているが私としてはもう取り返しがつかないとこまで来ちゃったなぁ…と思う。
こうして私の秘密はどんどん広がっていくのだろうかと。
「これで十分予言の内容を理解させてもらいました」
「そうだね、カリム。っと、いつまでも他人行儀もあれだからせっかくこうして知り合いになったのだから僕達で呼び捨てで呼び合うのはどうだい?」
「それ、ええね!」
ヴェロッサさんの提案にはやては乗り気だったので私も参加することになった。
これからはカリムさんの事をカリム。
ヴェロッサさんの事をロッサ。
シャッハさんの事をシ
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