機動戦士ガンダムSEED
0183話
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モルゲンレーテのMS工場へと移動させていた。朝靄の中で移動しているのは、少しでも人目に付く可能性を少なくしたい為だろう。
崖のようにカモフラージュされた入り口が開き、中へと続く通路がその姿を現す。
さすがオーブと言うか、何と言うか……妙な所に技術を使っているな。あるいはこの辺でシャドウミラーの技術班と話が合うかもしれない。
そのまま前へと進み、MS用……というよりは、荷物搬入用か何かのエレベーターで地下へと移動する。
「アクセルさん、何と言うか外連味がありますね」
「くくっ、まあな。オーブの兵器開発会社としては秘密ドックや秘密通路なんかのハッタリも必要なんだろうさ。……それよりほら、そろそろ到着だぞ」
エレベーターが最下層に到着し、扉が開かれるとそこにいたのは数人の技術者達だった。先頭の一人のみが赤いジャケットを着ており、この場の責任者である事を示している。
エリカ・シモンズ。オーブの主力MSとなるM1アストレイの開発責任者、か。
そしてそのエリカの指示に従い、ブリッツとストライクをMS用のメンテナンスベッドへと寝かせてコックピットから降りる。
「初めまして。モルゲンレーテのMS主任設計技師、エリカ・シモンズといいます」
「キラ・ヤマトです」
「アクセル・アルマーだ」
「お二人の活躍は色々と聞いています。コーディネーターのキラ・ヤマト少尉にナチュラルにも関わらず最新鋭MSをなんなく乗りこなすアクセル・アルマーさん。……申し訳ないけど、髪の毛を1本貰っても構わないかしら?」
「髪の毛?」
「ええ。ナチュラルだと報告は来ているけど、それでも自分達できちんと調べないと納得のいかない人達もいるのよ。特に貴方がMSを操縦して、尚且つ数多くのザフト軍MSを撃破しているとあってはね」
一瞬迷ったが、既にアークエンジェルでコーディネーターかどうかの検査は受けている身だ。特に気にする事もないだろうと判断し、髪の毛を抜いて渡す。
「助かります。では、これを」
近くにいた整備員へと俺の髪の毛を入れたビニールパックを渡すエリカ。てっきり周囲にいる人物は整備員か何かだと思っていたのだが違うのかもしれないな。
「では2人とも一緒に来て貰えるかしら。見せたい物があるしね」
「技術協力員としてここに来てるんだ。俺は構わない」
「僕も構いません」
「じゃ、こっちよ」
エリカの案内に従い、施設の中を歩いて行く。
「ここって……」
周囲を見回しながらキラが呟くのが聞こえた。
「ここならストライクやブリッツも完璧な修理とオーバーホールが出来るわ。言わば、お母さんの実家みたいなものだから」
確かに5機のガンダムはモルゲンレーテ社製のMSなのだから、その例えは間違ってはいないだろう
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