機動戦士ガンダムSEED
0183話
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それを実現出来るか、だな。その為にもキラがモルゲンレーテに派遣される時には是非同道したい所だ。
「アクセル、いるかしら?」
部屋の扉がノックされ、そう声を掛けてきたのはマリューだった。
「ああ、開いてるぞ」
「お邪魔するわね」
「オーブとの交渉は終わったのか?」
「ええ、それに関しての話もあって来たのだけれど……はい、これ」
手渡されたのは、ペットボトルに入った緑茶だった。恐らく交渉に出向いた際に買ってきた物なのだろう。
それを受け取り、既に慣れた様子でマリューが部屋に置かれてある椅子へと腰掛ける。
「その、ね。悪いんだけど明日、キラ君と一緒にモルゲンレーテのMS工場に出向いて貰えないかしら? ブリッツ込みで」
……ほう。キラとストライクだけでなく俺とブリッツまでご所望か。まぁ、ブリッツのミラージュコロイド等の技術を考えればその戦闘データを是非欲しいというのは分からないでもない。
「それは技術協力という認識でいいか?」
「ええ。ナチュラルであるにも関わらず、MSを乗りこなしているアクセルの意見を参考にしたいそうよ。それと、ブリッツのこれまでの戦闘データも。その代わりオーバーホールに関してはストライク共々完全にモルゲンレーテで面倒を見てくれるらしいわ」
「ま、それも結局はパーツの消耗具合とかそういうののついでだろうがな」
「そう、ね。私もそう思うわ。……どうする? キラ君は正式に軍人になってるから、基本的に拒否権はないわ。でも、アクセルはあくまでも傭兵で、その仕事はアークエンジェルの護衛でしょう? だから私からも無理は言えないのよ」
「ま、いいさ。俺も協力するよ」
「……そんなにあっさりと決めてもいいの?」
「マリューの困った顔も嫌いじゃないが、やっぱり笑っていて欲しいしな」
「もう! ……ありがとう」
小さく礼を言うと、そのまま座っていた椅子から立ち上がってベッドへと座って俺へと体重を預けてくる。
「今日は本当にもう駄目かと思ったわ。でも、無事で良かった」
「まあな。その辺はオーブにも感謝しないといけないな。……当然色々と思惑はあるんだろうが」
「ええ。でもね、アークエンジェルが無事だったのもそうだけど、アクセルが無事だった事が嬉しかったのよ。……好きな人と艦を比べるようじゃ、艦長失格かもしれないわね」
「そうだな。だが、マリューが情に厚いという事を承知の上で皆は艦長を任せているんだろう? 一回や二回の失敗は誰にでもある。重要なのはそれを繰り返さない事だ」
「……ありがとう」
俺とマリューの唇が重なり、そのままベッドへとマリューを押し倒した。
翌朝。まだ朝靄が周囲を覆っている中で、俺とキラはブリッツとストライクで先導する車の後を追い、
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