第6話
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おう、遅かったn……」
そう言って現れた風音の姿にみんな絶句してしまった。
某海賊漫画の女好きコックのように、頭、肩、腕などなどに大量の食事を乗せ、まったくバランスを崩すことなく運んできたのである。 好きなものがたくさんあって嬉しいのかその顔はホクホク顔である。 実に幸せそうだ。
「……えっと、友永さんだっけ? そんなに食べるの?」
「んぁ? おおぅ、クラスメイツの鷹月さんじゃないいか!! 布仏さんと清川さんまで。 おはよぉ。 で、問の答えはイエッス!! 朝はしっかり食べるほうが体にいいのさ。 ダイエットにも効果的だよん。 それっと、私のことは風音でいいよ。 もしくはふーちゃんでも可。 あれ? これ、一夏にも言わなかったっけ?」
鷹月さん(そうだったのか!!)からの質問に、テーブルに料理を並べながら風音が答える。
それは知らなかった。 朝食を食べるとダイエットに効果があったのか。 でも、風音は食べ過ぎだけどな。
「まぁ、ダイエット云々は効果があるかわからないけどねぇ。 じゃ、いっただっきま〜す!!!」
ダイエット云々は嘘かい!!!! 昨日のオルコットとのやりとりといい、コイツ微妙に信憑性のある嘘をつくよな。
なんて思いながら、カツにかぶりつく風音を見る。 実に美味そうである。 今度はカツ丼にしよう。
そのあとも、箒、風音を交え、鷹月さん、清川さん、のほほんさん(本名を教えてもらったが、のほほんさんが妙にしっくりきてしまい、変えるに変えれないのである)と世間話をしながら食事を続ける。
みんな和気藹々と楽しくおしゃべりを続けながら食事していると、
「お前たち!! いつまで食べているつもりだ!!! 時計を確認しているのか! もう、始業まで時間がないぞ! 遅刻をしたらグラウンドを10周走ってもらうからな。 そのつもりでいろよ」
食堂に響く千冬姉の声。 慌てて時計を見ると結構ヤバめだった。
やべ、しゃべるのに夢中で全然食ってねぇ!! くそ! 間に合うか!?
周りを見ると周囲の女生徒たちも皆大急ぎで残りをかき込んでいるところだった。 そりゃあ、1周5キロもあるグラウンドを10周もしたくは無いだろう。 単純計算で、フルマラソンより多く走ることになるのだからなぁ。
急いで食事をかき込む面々。 それは、のほほんさんたちも例外ではない。 ほんとにのほほんさんなのかというぐらい素早い動作で、残りの食事を口に運んで行くのである。
「一夏、私は先に行くぞ?」
食べ終わったのか、箒が席を立つ。 蕎麦をすするだけなので、早く食べ終われたみたいだ。
おい、箒、この薄情者が、一緒に食ってたんだからちょっとぐらい待ってくれてもいいだろ? そんなに走る
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