第6話
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……。
……。
正直、開いた口がふさがらなかった。 いや、逆に夢の内容が気になったわ!!!
「ほら、すぐそこまでオリハルコンバウアーが来ているのよ!!! すぐに逃げないと!!!」
どうやら、オリハルコンバウアーとやらに追われているらしいことはわかった。
「ちぃ!! こんなところでエビフライか!!! しかし、氾濫した長良川が相手になってやる!!! 一夏!!! オリハルコンは女神像の右腕に!!! 早く!!!」
「やはり、地上最後の砦と言われるだけはあるわね。 トランポリンの跳躍力が二倍になっているなんて。 く!! この私が苦戦しているだと!!? 一夏は何をしているの!? 早くヒヒイロカネを星の屑鉄と混ぜ合わせないと地球が第二の火星になってしまうというのに!!!」
「まさか、こんなところで春巻きを使うことになるとは……。 でも、出し惜しみしていたらやられる!!! 靴下のみんな力をかして!!!」
場面が飛びまくりで、まさにカオス。 地球が危ないことだけはわかったが……。
その後も、「ミートスパゲッティを1人前だと!!?」とか、「一夏の左手に込められた力を開放するのよ!!!」とか、カオスな展開は続いた。
そして、
「やった。 やったわ。 ついに!!! ……」
ここで寝言が終了した。
気になって眠れねー!!!! なんだ今の夢はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
てな具合さ。
もう、展開を色々考えたね!!! それはもう考えまくったさ。 エビフライがどうなったんだろうとか、ホント色々考えた。 一番気になる俺の左手の力については、今流行りの厨二病とやらだろう。 そうじゃなければ、小学生の時によく遊んだ『ゴットハンドライダー』の必殺技だろう。 などと、自分の左腕と格闘さえしていた。 あぁ、寝もせずに左腕と格闘していた自分を思い出すだけで悲しくなってきた。
そんな訳で、結局一睡もできていない。 目の下には隈が出来ているだろう。
「ふぁ〜。 よく寝た。 あれ? どうしたの一夏? すごい隈だよ?」
俺が寝れない原因を作り出した張本人が、あくびと共に目を覚ました。 コノヤロゥ。 考えまくったせいで寝れなかったのは俺のせいかもしれないが、原因の一端は風音にもあるはずだ。 あんな夢、気にならない方がおかしい。
それなのに原因の本人は、さわやかな目覚めを演出……、
たゆん
ベッドの上で伸びをする風音。 素晴らしき女性の象徴が一つ跳ねる。
えんしゅt…………まぁ、いいか。 あれを朝一で拝めるのに贅沢は言っていられない。 というより、あの跳ね方は贅沢だな。 うん、一日の寝不足程度ならお釣りを払わなければいけないだろ
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