第八章
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、そうか」
話を聞いてすぐに理解した智和だった。そのうえで納得した顔で言った。
「二人で行かないとな」
「他の場所もだけれどね」
「また二人で行くか」
「そうしましょう」
「だよな。何か本当に成り行きだけれど」
「悪い成り行きじゃないわよね」
無論悪い成り行きもあるが今の二人は違っていた、それでだった。
二人は互いに笑みを浮かべ合って馬上で話をした。
「神様に感謝したい位にね」
「そう思えてきたな」
智和はキリスト教徒ではない、だがこう思えてきたのは確かだ。
「それじゃあな」
「二人で何処にでも行くわよ」
こう智和に行って今はだった。
「一緒にね」
「ああ」
智和も笑顔で頷く。そうして二人でこの場を後にした、彼はその中で幸せを感じていた。成り行きで辿り着いたニュージーランドの草原の中で。
牧場の娘 完
2012・12・1
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