第四章
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「確かにわしとシノさんはお互いに行き来してるけれどな」
「私は違うからね」
「国際色はわし等だけだな」
「私はちょっと隣町に行った感じよ」
「そうか。しかし」
智和は首を捻りながらまた述べた。
「何っていうか。驚いたな」
「ニューフェイス登場に?」
「しかもオーナーの姪御さんなんて」
「サプライズには充分だったみたいだね」
「全くだよ、本当に」
智和もこう言う。そうして自分のステーキを食べる、食べながら今度はこんなことを言ったのだった。
「しかしここのステーキも」
「美味いだろ」
「はい、とても」
「ニュージーランドは羊だけじゃないんだ」
「牛もですね」
「たっぷりいるからな。そっちも食べてくれよ」
「それにこれもですね」
目の前にはサラダがボウルであった。その中には緑で黒い種が見えるものがある。
「キーウィも」
「美味いし身体にもいいからな」
それも是非食べてくれというのだ。
「どんどん食ってくれよ」
「こっちの料理もいいですね」
「キーウィがかい?」
「はい、ニュージーランドって野菜や果物もいいんですね」
「そうだよ。美味くて身体にいいものをいつもたっぷり食ってるからな」
「ニュージーランド人は健康なんですね」
「そういうことさ。たっぷりと食べてたっぷりと働く」
オーナーは豪快な感じの笑みで言った。
「それがニュージーランド人だからな」
「だから俺もですか」
「明日も頼むよ」
「わかりました」
智和は笑顔で応えた、そしてそのうえでそのサラダにステーキ、パンを食べた。その日の夜のことだった。
智和は自分の部屋で日本から持って来たゲームをしていた、部屋にはパソコンもあるがそちらは次第に英語にシフトさせている。
だがゲームは日本のもので日本語である。そのゲームをしていると。
部屋の扉をノックする音が聞こえてきた、智和はその音に反応して声をかけた。
「プリーズ」
「イエス」
この言葉と共に入って来たのはアマンダだった。智和がしているゲームを見てこう言ってきた。
「日本のゲームね」
「ああ、そうだよ」
「国から持ち込んできたのね」
「もう全部な」
「ゲーム好きなの」
「大好きだよ、いい暇潰しだしな」
「成程ね。日本のゲームね」
アマンダは扉を後ろ手で閉めてから部屋の中に入った。そのうえで部屋の椅子、パソコンの席jのそこに座ってベッドに腰掛けてゲームをしている智和にさらに尋ねた。
「それ面白いのかしら」
「日本じゃどれも人気だよ」
智和はこうアマンダに答えた。
「新しいのもあれば古いのもあるけれどさ」
「そのどっちもなのね」
「そうだよ。それでだけれどな」
「どうしたの?」
「あんた何で今俺の部屋に来たんだ?」
アマンダに顔を
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