第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第41話 マイホーム2
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うろくじょう)くらいの畳の部屋とテーブルなどが置いてある広間。そして温泉に行くための部屋(脱衣所など)で終わっている。
今思えば、よくこんな家を格安で買えたな……死にそうな思いしたけど。
それで俺はシリカと家を見回った後、さっきのテーブルに戻り座りながらシリカが用意してくれたお茶を飲んでいた。
「一通り見て回りましたけど、広いですね。このお家」
俺がお茶に和んでいたら、俺と同じくお茶を飲んでいたシリカが聞いてきた。
その意見については俺も――
「そうだな。見て回るだけで結構時間かかったし」
――と、そんな風に感じずにはいられなかった。
「今日からこの広い家があたしたちのモノなんですよね……」
「イヤか?」
「いえ……ただ、あまり実感がなくて……」
「まあ、その内なれるよ。……あ〜あ、現実《リアル》でもこんな家に住みたいよ」
俺が椅子の背もたれに背中をつけながら伸びをしてそう言うと、シリカが『クスッ』と笑いながら、
「そうですね。あたしもこんな家に現実《リアル》で住みたいです。シュウさんと」
と言ってきた。
…………これって、もしかして……
「シリカ……もしかして、それって……現実《リアル》でのプロポーズ……?」
「え…………ち、ちちち違いますよ!!?」
俺の言葉に遅れて反応しながら赤くなるシリカ。
「いや、でもその言い方だと……」
「違います! 間違えただけです! あ、でもだからといってシュウさんと暮らしたくない訳じゃないですよ! ただ、その……えっと…………ううっ、何が言いたいんだろ、あたし……」
顔を真っ赤にして慌てたシリカは、両手を前で左右に振りながら否定するが、その内テーブルに顔をつけて俺に顔を見せないようにしながら、頭を抱え始める。
……なんというか、今のシリカは……とっても表情がコロコロ変わって可愛く、そして面白かった。
「…………」
「って、何笑ってるんですか! シュウさん!」
そんな風にシリカを黙ってみていたら、シリカが目線に気づいて恥ずかしがりながら怒ってきた。
笑ってるつもりは全然なかったが、感情表現がオーバーなSAOではあまり感情を隠せないので、多分笑っているのだろう。
「そんなつもりはなかったんだけど……まあ確かに現実《リアル》でも、こうやってシリカと喋ったりしたいよな。……結婚はその内考えるとして」
「そ、そうですよね! そ、その他にもあたし、シュウさんと一緒に買い物に行ったりとかもしたいんです!」
俺が意見に同意すると、シリカは気をすぐに取り直して、すぐに他の現実《リアル》に帰ってからやりたいことを言い始める。
俺はそのシリカのやりたいことを聞いて、前々から考えていたことに覚悟が付いた。
「そう
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