第四幕その一
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「これからのことですが」
「はい」
「どうされますか」
「どうしたらいいのでしょう、私は」
自分ではそれがとてもわからなかった。
「今の私にはどうすることも」
「お嬢様」
そこにジェルトルードがやって来た。
「婆や」
「お話は御聞きしました」
彼女はジュリエットに対してこう述べた。
「ロミオ様を想われているのですね」
「ええ」
乳母に対してこくりと頷く。
「そうよ」
「そうでしたか」
「それでそれをどうするの?」
ジュリエットは彼女に問う。思い詰めた顔で。
「お父様に言うの?それとも」
「いえ」
だがジェルトルードはその問いには首を横に振った。
「そのようなことは」
「しないの?」
「はい、お嬢様の為には」
彼女は言う。
「そのようなことは決して」
「有り難う」
自分を護ってくれる彼女に深い感謝の言葉を述べた。
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