暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第3章:武器屋トルネコと幼女騎士リューラ
第6話:妖狐擬態
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語っている1組の男女の姿が…
直ぐ側まで近付いても、全く我々に気付かない。どうなってるんだ?

「あ、あの…すみません…」
「ん? 何だね君達は………あぁそうか! 新入りさんだね!? 私はドン・ガアデ…数日前にこの村に迷い着いた建築家だ。私も最初はこの村に驚いたけど、このリサーに出会って考えを改めたね! こんな素晴らしい村は今まで見た事がない! 何より私は彼女(リサー)に惚れてしまってね…彼女も私の事を愛してるって言ってくれている…」

探し求めていたドン・ガアデは、私の存在に気付くと惚気話を織り交ぜ、この村の事を話してくれた。
要約すると“森の中で迷った彼は、この村に着き彼女(リサー)に惚れ、この村で生きて行く事を決意。だから先程も他の事に気が行かず、我々のノックを無視し続けた”と言う事だ!

しかし困った…
やっと出会えたドン・ガアデは色ボケ腑抜け野郎になってるし、この森から脱出する事は出来ないし…このままでは橋が直らず、ボンモールとエンドールの戦争を止めた男として、脚光を浴びる事が出来ない。

私は目の前でイチャ付く馬鹿(ドン・ガアデ)を放っておいて、村の中を更に散策しした!
すると、村長と思しき人物の家に辿り着く。
こんな村の村長ならば、森の抜け方を知っているかもしれない。

今は一刻も早く森を抜け出し、助っ人を呼んでドン・ガアデに橋修理をさせなければならないのだ!
村長に森の抜け方を教わったら、あの阿呆(ドン・ガアデ)を引きずってでも連れて行き、橋を大至急直させよう!



(トントン)
「すいません…森で迷った旅の者なんですが…村長さんはいらっしゃいますか?」
私は営業スマイルに切り替え、出来る限りの低姿勢で声をかけた。

「どうぞ、開いてますよ」
中の住人から入る許可をもらい、腰を低くして家に入る…
そこには一人の優しそうなオジさんが…彼が村長さんだろうか?

「いらっしゃい…森で迷われたと言う事ですが、大変ですなぁ…どうでしょうか、今夜はこの村「キサマ何者だ!?」
優しい村長さんが、優しい口調で、優しい事を言ってくれている最中…突如リューラさんが剣を抜き放ち、凄い形相で村長さんを恫喝する。

「キサマは人間ではないな! 正体を現せ! さもなくば斬るぞ!」
鍛え抜かれた騎士の感覚なのか…何かを感じたリューラさんは、何時もの引っ込み思案な態度を一変させ、大迫力で村長に迫って行く。

「な、何の事ですか…? わ、私は…「黙れ…正体を現せと言っている!」
村長は顔を真っ青にして脅え言い訳をするが、リューラさんがそれを許さない。
これで本当は普通のオジさんだったら、私はどうにもフォローが出来ない…
『イタい子なんです』って言うしかできないです。

「くっ………! く
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